Search 2.0への道
昨日のOracle Secure Enterprise Search 10gの発表会に参加していて、月並みだけれど「Search 2.0」という言葉が頭に浮かんだ。
パブリックなインターネットの検索と、企業内のアプリケーションやファイルなどのビジネス領域、物理的にはイントラネットの検索を融合したこと、さらにそれにセキュリティ機能としてアクセスコントロールを実装していること、Googleなどでも実績のある検索結果表示に対するランキング機能などが取り入れられていること、などなどにより新しい「検索」の世界が実現されていると考えると、これもSearch 2.0かなとも考えていた。というよりは、発表サイドから、そんな言葉が飛び出すのではなんて想像しながら聞いていた。
実際の発表は、Web 2.0時代に即した新しい検索技術というような表現に留まっていたように思う。個人的には、新しい検索の世界というか市場が新たにできあがりつつあるのは確かなのだけれど、「既存技術のうまい組合せ」でありここには「革新と呼べるような技術」が見あたらないので「Search 1.5」くらいかなと感じている。
じゃあSearch 2.0のレベルとはなにかというと、ユーザーが求めている答えだけを返すような検索の仕組みじゃないかと思う。結果ランキングは、たしかにその1つの方法だろう。複数の検索対象を横断的に扱えるというのも、不可欠なものだ。2.0というからには、これらよりもさらに1歩進んだ機能の実現が欲しい気がする。
個人的には昔から、これを実現するのはエージェントじゃないかと思っている。自分用の検索エージェントをネットワークに放ち、必要なときに必要な命令を与えると、瞬時に情報を収集し咀嚼して的確な回答にして持ち帰ってくれるようなソフトウェアだ。これだと、2.0よりさらに先の話になるかな。