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鳥のように高いところからの俯瞰はできませんが、ITのことをちょっと違った視線から

難聴対策ソフトをアップルが採用するようになる

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 私事だが、先日久々にカラオケに行った。それも深夜のカラオケボックスへ。酒の酔いもあって、向こう1年分くらい歌ってしまったかも。終わって部屋を出たときには、興奮も醒め(眠かったともいう)なんとなくほっとした気分に。寸前までの音の洪水からの解放のせいもあるが、同行したメンバーには誰もたばこ吸いがいなかったにも関わらず、煙臭いよどんだ空気から逃れられたというのが大きいかったのかもしれない。

 HOT WIRED JAPANのサイトに、例によって「iPodで難聴に」の件に関する新しい翻訳記事が掲載されている。iPodは既存の携帯音楽プレーヤーのなかでは、もっとも高出力な部類に属するとか。現在、難聴の原因として訴訟を起こされているアップルだが、それもあって危険な音量になったら知らせてくれるiPod向けのソフトウェア・ソリューションを今後採用することになりそうだとか。

 これが現実化するようであれば、ソニーや松下も追随することになるのだろう。場合によっては、携帯型だけでなく通常のオーディオやTVなどにもこれらの機能が必要になってくるかもしれない。度が過ぎれば、コンサート会場でも終了後には十分耳を休めましょう、みたいな注意がなされることになるのだろう。形骸化された、たばこの健康のために吸い過ぎに注意しましょうという注意と同様に。

 デジタル系のオーディオ装置であればこの機能を実現するソフトを組み込んでも音質にそれほど影響が出ないかもしれないが、アナログ系では音質を劣化させずにこれを実現するのは面倒だったりしそうだ。そもそも、出力リミッター付きのバイクのようで、あまり気持ちのいいものではない。

 とはいえ、先の記事のなかでそうだよなぁと思わされた指摘が、携帯型音楽プレーヤーで大音量の音楽を聴いているのはそもそも音楽が好きな人であり、その人間が年を経るごとに難聴により音楽を楽しめなくなるのだという事実。好きなればこそ、今一度自分のプレイヤーのボリュームを確認したほうがよさそうだ。

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