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ビッグローブにNECの冠が

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 ビッグローブが独立するそうな。いやNECにとっては独立ではなくて分社化か。報道によれば、事業環境の変化に対し、本体から切り離した事業会社で機動性をもたせ、住友商事や電通などの資本を新たに得てさらなる拡大を図るとのこと。そして、2008年度に1,000億円を超える売上を目標とするそうだ。

 当初の出資比率はNECが78%とのことなので、NECの子会社であることは間違いない。発表会では、NECのDNAだけでは飛躍はできないので新しい血を入れないと、といった発言もなされたようだ。だったら、冠についている「NEC」は必要なかったのではないだろうか。企業向けとコンシューマ向けサービスの2本立てでいくようだが、コンテンツ面での充実でポータルの強化は明らかなので、その面ではメーカー色がついていないほうが有利ではないのだろうか。とうぜん、Yahoo!なりが視野にあるはずだ。であればなおさら、NECの冠には違和感を感じる。

 企業向けのサービスでは「あのNECの提供するネットワークサービスです」というのは、もちろん意味のあることだとは思う。Web2.0の時代に古き強大なメーカーの力を後ろ盾にするというのも、なんか「抜けて」ないイメージが。そもそも、「ビッグローブ」ってすでにけっこうブランディング的には、できあがっているようにも思う。もちろんサービスの名前にまでNECという冠がつくわけではなく、あくまでも分社化した会社名のことなのだから、他人がとやかく言う筋合いのものではないのだが。

 成長して「XXXってYYYの系列だったんだ!!」といわれるような、一歩先行くイメージ付けをしたほうがよかったのではないかなぁ、と感じさせられたのは私だけだろうか。素直に「ビッグローブ株式会社」じゃだめだったんですかね。

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