都議選の争点ってなんだ?
明後日は都議会議員選挙。都民の有権者のみなさんは、ぜひ投票に。ところで、今回の選挙の争点は、どこにあるのだろうか。今年唯一の大型選挙であり、次の衆議院選挙の行方を占うともいわれているが、国会における自民、民主の二大政党化の流れが、都議会にもやってくるのだろうか。多額の予算を抱えている都に対して税金の適切な利用を、などと訴えている候補者も多い。
今回の都議選には、珍しく高い関心をもっている。というのも、地元世田谷区は下北沢で始まろうとしている公共事業を阻止したい、という思いがあるからだ。莫大な投資をともなう、新たな道路計画だ。とはいえ、この場でその運動の内容や主張を説明するつもりはない。ともかく、そういう身近な題材があると、選挙への関わり方が変わるのだ。
そこで、各立候補者がどのような主張をもっているかを調べようと思ったのだが、これが思うようにはかどらない。地元世田谷区は定数8に対して立候補12。12人の候補者の名前や経歴はすぐわかるのだが、新聞に折り込まれていた選挙公報以上の候補者の主張というのがわからない。こういう仕事をしているので、調べるのはもっぱらインターネットということになるが、インターネット上にはそれほど情報は多くないのだ。選挙が始まってしまうと候補者は、自らホームページなどに意見を書き込んだりということができなくなる。さらに、各政党のページにも、党としての主義主張は掲載されていても、各立候補者個人の今回の選挙に対する所信表明のようなものが見つからない。どこかに掲載されているのかもしれないのだが、なかなか見つけられないのだ。
各候補者の主義主張が、共通のフォーマットで一覧表かなにかになっていると比較もしやすい。政党に投票するわけではないので、個々人がどういう考え方をもっていて、さまざまな事柄に対してどういう立場を表明しているのか、それがわからないと過去の経歴と所属政党で選ぶことになりかねない。身近な問題を取り上げてもらいたい地方政治の際には、候補者が細かい問題にどのような考え方をもっているかを知りたいのだ。今回のように選挙運動期間が短いと、候補者の演説を聞く機会もない。そもそも、住んでいるのは世田谷区だが、働いているところは江東区。昼間いくら選挙カーが地元にやってきても、意見を拝聴できるわけがない。インターネット中継でもしてもらいたいところだ。
これだけインターネットが発達しても、アナログ的な情報を収集するにはまだまだ手間がかかる。このあたりは、規制の問題もあるが、IT技術が生活に活用しきれていないいい例ではないだろうか。さいわいにして、今回の個人的な関心ごとについては、Save The SimoKitazawaという活動のなかで、候補者にアンケートを送りそれをホームページに掲載している。投票は、この結果を参考にしておこないたい。しかしながら、今日の時点で、アンケートがまだ半分ほどしか回収できていない。明日までにすべてが揃うだろうか。