Pythonの開発環境にはPyScripterがとってもおススメ
前回、「コンピュータ初心者が学ぶのに適したプログラミング言語は?」の中で、Pythonの開発環境は「テキストエディタ」と「コマンドプロンプト」みたいなことを書きました。
でも、調べてみると、初心者にも使い勝手が良さそうな「PyScripter」という開発環境がありましたので、早速、試してみました。
PyScripterは、オープンソースのWindows用開発環境です。
まずは、PyScripterのサイトにアクセス。
PyScripter
「PyScripter-v2.5.3-x64-Setup.exe」をダウンロードします。(32bitの人は「PyScripter-v2.5.3-Setup.exe」)
ダウンロードした「PyScripter-v2.5.3-x64-Setup.exe」をダブルクリックし、インストーラを起動します。
[Next>]でインストール開始。
Informationを読んで、[Next>]。
インストールする場所を指定して(デフォルトのまま)、[Next>]。
スタートメニューに表示されるフォルダ、これもデフォルトのままで、[Next>]。
デスクトップにアイコンを作りたいので、「Create a desktop icon」をチェック。
「"Edit with PyScripter"File Explorer context menu」にチェックが入っているのを確認して、[Next>]。
[Install]をクリック。
Informationを読んで、[Next>]。あっという間に、インストールされます。
[Finish]で完了。「Launch PyScripter」にチェックが入ったままだと、PyScripterが起動します。
Pythonがインストールされていなければ、さすがに起動しませんが、その場合、後からPythonをインストールしても大丈夫です。(2014/12/28追記:Pythonのバージョンが3.4だと動作しません。対処方法は、「PyScripterが動かない!?」参照)
設定不要ですぐに起動できます。これは、実際に授業で使用するときには大きな魅力です。
起動は、デスクトップに作成したアイコン
をダブルクリックするか、スタートメニューから「すべてのプログラム」→「PyScripter-x64」→「PyScripter(Latest Python Version)」で出来ます。
(「PyScripter-x64」をクリックしたときに、たくさんPythonのバージョンが出てきます)
では、使ってみましょう。
起動すると、メニューが日本語になってます。これも、うれしいですね。
そして、ひな形のソースが既に入ってます。
定番の「Hello World」を出力してみましょう。
プログラムの実行は、メニューから[実行]→[実行]で出来ます。
ボタンをクリックしても実行出来ます。
「Pythonインタプリタ」とある下部のウィンドウに
Hello World
と表示されました。
ファイルは複数開くことができ、タブで切り替えられます。
[ファイル]→[新規作成]→[新規Pythonモジュール]で新規にファイルを作成します。
日本語も試してみましょう。
日本語表示も大丈夫です。
ただし、ここで一つだけ設定が必要です。
保存するファイルの文字コードを指定しておかなくてはいけません。
[編集]→[ファイルフォーマット]→[UTF-8]
そうでないと、一度閉じてから開くと、文字化けしてしまいます。
この作業は、ファイルを作成するたびに必要になります。ちょっとマイナスポイントですね。
でも、この設定をし忘れても、ソースの先頭に、
# -*- coding: utf-8 -*
を記述すれば、大丈夫です。
ソースコードの編集をサポートする機能もついていて、
eclipseのように、「Ctrl」+「Space」で補完が効きます。
wと入力した後、「Ctrl」+「Space」を押してみました。
自動インデントの機能もあります。
「:」を入力した後に改行すると、インデントを付けてくれます。
これも、ありがたいですね。pythonのインデントはブロック構造を表現するものでもあり、とても重要です。
インデントが合っていない等、エラーがあると、赤い波線が出て教えてくれます。
赤い波線が出たまま実行すると、エラーメッセージが出力されます。
[実行]→[構文チェック]をすると、
もっと、はっきり、エラーの箇所を教えてくれます。
エラーを直して、完成。
なにより、さくさく軽快に動くのがPythonにぴったりです。