オルタナティブ・ブログ > まあまあ元気になる話 >

IT業界での少し気分がアップする出来事、心持ち役立つこと、ややイイ話

なぜフランチャイズ?フランチャイズ加盟のデメリットとメリット

»

パソコンスクールを開校して1ヶ月が経ちました。
開校といっても、もともとある教室を引き継いだので、この1ヶ月は、慣れる、馴染むことをメインにやってきました。
これから、徐々に自分の色を出していきたいと思っています。

でも、フランチャイズなので、まったく自由に一から考える、という訳ではありません。
フランチャイザー提供のスタイルがありますから、それらを活かした形である必要があります。

フランチャイズへの加盟を決めたとき、「なぜフランチャイズ?」といろんな方に聞かれました。
・フランチャイザー(フランチャイズ本部事業者)に頼らなくても、できるでしょ
・全部自分でやれば、加盟金やロイヤルティもかからないのに、勿体無い
・フランチャイズじゃ、自由度がなくって好きなように出来ないのでは?
という感じです。

わたしがフランチャイズに加盟しようと思った最大の理由は時間です。
コースやカリキュラムを考えたり、それに応じたテキストや教材を準備したり、個人で始めるのですから、それをやるのはわたし1人です。仮にテキストを作るのに1ヶ月かかってしまえば、その間は営業できず、売上はゼロです。でも、生活費は出て行きます。それが何ヶ月も続けば、たちまち生活は行き詰まってしまいます。
テキストに限らず、お金で買えるものは買って、一日も早く営業した方が結局は得、と考えたのです。
テキストは内容が古くなれば、更新しなくてはいけません。でも、更新するために、営業を止める訳にもいきません。そのために人を雇ったり、外注したりすると、フランチャイザーに支払う以上にお金がかかってしまいます。個人でやる場合、テキストの更新など、教材の供給をフランチャイザーから安定的に受けることができるメリットは、とても大きいのです。

また、既に他店で成功しているモデルを利用したり、試行錯誤した結果でしか得られないノウハウの指導を受けられることも、時間の短縮に繋がります。自分で一から考えていたら、今、開業できているかどうかも分からないですし、開業できていたとしても、今の収益を出すようになるにはもっと、時間がかかっていることでしょう。

チェーンの知名度、イメージを活用できることも大きいと思っています。
わたしのことを知っている人は、そのようなイメージは必要ないかも知れませんが、残念ながら、わたしはそれほど多くの人に知ってもらっている訳ではありません。
今の生徒さんたちは、もしかしたら、わたしが加盟している「メディアック」というフランチャイズの名前も、ご存知ないままに入ったりしているかも知れませんが、全国に80以上の教室がある、というのは、安心感を与えていると思います。

フランチャイザー提供の広告や販売促進策も、わたしが個人で作る素人っぽいものより、信頼感を与えられ、効果が期待できます。(しかも、それは、定量的に評価しながら洗練されてきたもので、本当により効果の高いものになっているはずです。)

そんな訳で、わたしは、フランチャイズとして、パソコンスクールを始めたのです。
自由度を心配して下さっている方もいますが、自分のやりたいこと、実現したいことを明確にした上で、フランチャイザーを選んでいますので、束縛されている、やらされている、という感じはありません。
チェーンの理念やフランチャイザーの経営者の考え方に賛同できないようであれば、そもそも加盟していませんし。
そのために、資料請求や説明会を回りました。
また提供サービスの内容や市場での強みについても、十分に検討してから選んでいるので、思い付きで、あれもやりたい、これもやりたい、という気持ちはあまりありません。
もちろん、もし、本当に、良いサービスを考えたのであれば、SVと相談して、組み込めばいいのです。(そこは、加盟時の確認ポイントでした。)
フランチャイザーとフランチャイジー(加盟者)は上下関係にあるのではなく、あくまでも、契約を結んだビジネスパートナーの関係で、対等なのですから。

みなさんが起業で想像する自由度とは少し違うかも知れませんが、フランチャイズでも、自由度は大きいと思っています。
当たり前ですが、フランチャイジーの経営の責任はフランチャイジーの経営者が負います。
経営者としての「自己責任」意識が重要なことに、普通の一般的な起業と変わりありません。
本部に依存するばかりでは、上手く行くはずもなく、業績は、店舗を経営するフランチャイジーの能力と努力によって左右されます。
フランチャイザーから提供される安定したサービス、イメージや販促策によって、時間が短縮できたり、自店の営業やサービスに専念できるようになることで、わたしにとっての自由度は拡がった、と思っています。

Comment(0)