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自分を誉められる人は、誉めるのが上手い

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奥さんが小学校のPTA主催での講習会に参加してきました。親に対して、子供の接し方をテーマに、講師を招いてやるんです。
プログラムを見てみると、内容は、企業のマネジメント研修に似ています。
教育学部出身の奥さんは、この手の研修は、実はあまり好きでは無いのですが、それでも、人数合わせ(サクラ)として出なくてはならなかったようです。
どうせ参加するのなら、それなりに楽しんで来る、と出掛けていきました。
研修が終わって帰ってくると、早速、内容を話してくれました。
子供を誉める、というテーマで、自分の子供に対して、優れてると思うことを1分間で10個あげる、というのがあったそうです。
「みんな、苦労してるのよねー。書いたら手をあげるんだけど、ほとんど手があがらないの。ママも、指されるのイヤだったから、あげなかったけど、すぐに10個書けたよ」
得意気に話す奥さん。
すごい、と思いました。わたしも、そういう研修を受けたことがありますが、誉め言葉って、結構ムズカシく、なかなかパッと出てこないものなのです。
「まず、ほっぺがムニムニしてる、それから、おしりがプリッとしてる、それから・・」
奥さんは次々とあげていきます。それって、優れてると思うことじゃなくて、さわると気持ちいいところ、になってるような気もしますが。
さすがに子供もそれを聞いていて、苦笑しています。
「あとねー、自分を誉めるっていうのもあった。これが一番大切なんだって。自分を誉められない、自信を持てない人は、他人を誉める余裕がないっていうことらしいの」
なるほど。確かに、余裕がなくアップアップしているときは、他人の粗ばかりが気になってしまうかも知れません。
「これも、ママ、あっと言う間に出来たのよねー。まず、美人でしょ。そして、かわいい」
奥さんは、また次々とあげていきます。
人を誉めるとなると、嫌味に聞こえたらどうしよう、とか、いろいろ考えてしまいますが、自分を誉めるのであれば、問題ないんですね。
子供からは、疑問の声が上がりますが、奥さんは構わず、続けます。
「二の腕が柔らかい、胸が大きい」
「胸が大きいと頭が悪い、と思われるからイヤなんじゃないの?」
わたしが、突っ込んでも、奥さんは気にしません。
普段、コンプレックスに思っていることでも、人から言われるのではなく、自分で言えば、誉め言葉になるんですね。
「ご飯を食べるのが早い、食べ残しでも食べれる」
もう、何でもアリですね。
こうなったら、わたしも負けてられません。
「そんなんだったら、パパも自分のこといくらでも誉められるよ。いつでも眠れる、すぐに眠れる、どこでも眠れる、夜眠ったら朝まで起きない、睡眠の質がいい」
「パパ、すごーい。睡眠だけで5つ。天才じゃないの!」
と奥さん。
自分を誉められる人は、誉めるのが上手い。
なるほど、こういうことか、と思ったのでした。

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