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発泡酒の存在感

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暑さも少し落ち着いて、すごしやすくなってきました。
それにしても、先週までは暑かったですね。
夏ヤセどころか、ビールの飲み過ぎで(?)少し太ってしまいました。

ところで、少し前の日経新聞に、「発泡酒の特売価格が、この夏の猛暑にかかわらず、下げ止まらない」という記事がありました。
安さでは第3のビールや格安のPBビール系飲料が選ばれ、味ならプレミアムビールを選ぶ、というのです。

そういえば、わたしも、家にある買い置きは、箱でまとめ買いした第3のビール。仕事がひと段落ついた時など、ちょっと、ゆっくりと贅沢な気分を味わいたいときはプレミアムビールをコンビニで買って帰ります。
発泡酒、そういえば、全然、買ってないですね。

猛暑の影響で、7月の出荷量は第三のビールが約17%伸びた一方、発泡酒は11%減だったそうです。
プレミアムビール全体の売上げは前年同月に比べ「2ケタの伸び」ということなので、単純に不況が続いて倹約志向が強まっているから、という訳でも無さそうです。
ショッキングなことに、350ml6缶の7月の平均特売価格はキリンの第3のビール「のどごし」は640円、サッポロの発泡酒ドラフトワンは613円と、メーカーの違いはありますが逆転されてしまっている、とのこと。

新聞には、こんなことが書いてあります。

発泡酒は1990年代後半に販売が本格化し、ビールの需要を奪ってきた。だが、第三のビールや格安PBの台頭でビール系飲料の二極化が進むなか、間に挟まれた形の発泡酒は「売り場での存在感が一段と薄くなっている」(大手スーパー)。

むむ、この話、何かに似ています。
そう、我々のような中小のソフト会社の単価です。2,3年前までは大手SIerより少し安い単価ということで、仕事を獲得してきました。
リーマンショックで仕事が一気になくなり、単価がガクンと下がってしまったのは仕方が無いとしても、仕事が徐々に増えてきても、単価は元に戻りません。
まるで、猛暑が来ても、価格が下がり続ける発泡酒のようです。
第3のビールや格安PBビール系飲料が台頭したように、クラウドやオープンソース等、ソフトを発注する企業側も、選択肢が増えています。

なんだか、発泡酒のことが他人事には思えません。

coneco.net(コネコネット)で、先週(2010年09月06日~2010年09月12日)のランキングを見てみました。

発泡酒・第3のビール(新ジャンル) 人気ランキング(2010年09月12日)
http://ranking.coneco.net/product_ranking_day/archives/5011030/20100912/1

トップ10を抜粋すると、こうなります。

Photo

トップ3までは、第3のビールに奪われてしまっていますが、それでも、トップ10の中には、しっかりと生き残っている商品もあります。

・麒麟 淡麗 W(ダブル) プリン体off
・麒麟 淡麗 グリーンラベル 糖質off/カロリーoff
・アサヒ スタイルフリー 糖質off/カロリーoff
・麒麟 ZERO(ゼロ) 糖質off/カロリーoff

こうして並べてみると、生き残っている理由が見えてきますね。

「味」、「価格」とは違う、「カロリーoff」、「プリン体off」といった新しい評価軸をつくって、商品ブランドを確立しているのです。

なるほど、当社(BLUE BEANS)も、こんな風にやっていかなければ、などと思うのでした。

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