今更ながらポメラを買いました
ポメラを購入しました。
今更ながら・・、という感じですが。
しかも、
iPhoneとの連携や「由良拓也モデル」が話題の「DM20」や、新機種で低価格の「DM5」ではなく、初期モデルの「DM10」です。
ポメラは文章作成に特化したデジタルメモ帳。
特化した、というより、それしかできません。
携帯電話でも当たり前についている機能、ネットもメールもできないのです。
その代わり、2秒で起動でき、さっとメモれる。
その潔さが好きで、登場当初から、「欲しいなー」と考えていました。
それでも、価格がちょっと割高な気がして、どうしても購入まで踏み込めませんでした。
なので、プレミアム版であるDM20が登場しても心は動かず。
ところが、廉価版のDM5が発売されたのを機に、また「欲しい」という気持ちが昂ってきました。
amazonで価格を調べると、
DM5 ¥12,800
DM10 ¥13,860
ニンテンドーDSi ¥14,181
なんと、DM10もDSiより安くなっていたのでした。
(なぜ、ゲーム機であるDSiと比較するのかは、個人的な金銭感覚の問題です。特に深い意味はありません。)
DM5を買うか、DM10を買うかは、ずいぶん悩みました。
ネットで、いろいろな人のレビューをたくさん見ました。
悩んだポイントは、次の3点。
1.キーボード
DM10のスライド式、出しにくくないか。
DM5はスライド機構なし。安定感がある、というレビューが多いが、DM10はガタガタしている?
2.重量
DM5は約285g、DM10は約340g。55gの差は重く感じる?
3.画面
DM5はQVGAでモノクロSTN、見にくくないか?(DM10はVGA、モノクロTFT)
ネットで見ても良く分からなかったので、実際に家電量販店にいって確認してみました。
まずは、キーボード。
DM10は、開くときに、たたまれたキーボードを起こして広げながらスライドさせます。
スライドさせることで、液晶画面がキーボードの真ん中になるのです。
特に難しいことはなく、わりと自然に開きます。
DM5のキーボードは、もっと簡単でシンプル。スライドせずに、たたまれたものが単に広がっていくだけ。
そのため、液晶画面が左側に寄ったままです。
見た目はちょっと、んん?って感じですが、使う分には、気にならないと思います。
キーボードを叩いてみると、打鍵感がとても良い。
DM5も、DM10も、どちらもです。B5サイズのノートPCとあまり変わらない気がします。
DM10の方は、キーボード自体が、ちょっと浮いた感じがあったのですが、これは展示されていたものが、きちんと開ききっていなかったからで、カチッと止まるところまで開けば、問題ありませんでした。
DM5のキーボードの方がピタリと裏面が下についているので、安定感がありますが、DM10も、キーボードを支えるガイドを出せば、ガタガタすることはありません。
ということで、キーボードは、ややDM5がリード。でも、DM10も十分満足のいくものでした。
次に、重量。
持ってみると、DM5でも、ちょっと重い感じ。
でも、それは、娘の持っているニンテンドーDS Liteと比べた場合。ちなみに、DS Liteは218g。
ノートPCと比較すると、軽い!の一言。iPadと比べても、半分程度の重量ですからね。
さすがに、ポメラの広告に出ているようにスーツの内ポケットに入れる気はしませんが、カバンに入れて持ち歩くのには十分です。
DM10と、DM5を持って比べてみると、ちょっと、DM5の方が軽いかな、という程度。
重量は、両者、合格点。55gの差は少し感じるものの、わたしはあまり気になりませんでした。
最後は、画面。
QVGAとVGAの違いは解像度です。
QVGA(Quarter VGA)は320×240ピクセル、VGA(640×640)の4分の1の画素数なので、こう呼ばれてます。
STN、TFTは液晶の表示方式です。
初期のゲームボーイや初期の携帯電話の液晶画面はSTN、DSiや最近の画面の大きな携帯電話は、TFTです。
STNの方が反応速度が悪いので、画素数が多かったり、動画表示だと問題があるようです。
DM5は廉価版なので、価格を抑えるためにSTNを採用しているのだと思います。
ポメラは、テキスト入力で、かつ、画素数も多くないので、反応速度の差は感じませんでした。
また、DM5の画素数が少ないといっても、一画面に表示される文字数はDM10と同じです。
(DM10が最小のフォントが24×24ドットで、全角26文字×17行を表示するところを、DM5は最小12×12ドットで同じ文字数を表示します)
多少、表示されるフォントが汚くなりますが、実用上は問題ないと思います。
気になる点は、DM5の画面がちょっと暗いこと。あと、文字も横に広がって昔懐かしいワープロのような感じです。
用途はまさに、“携帯ワープロ”なので、これでもOKといえば、OKなのですが、やはり、DM10の画面と比べると、見劣りしてしまいます。
DM10の方が、クリアなんですね。
画面は、DM10の圧勝でした。
まとめると、こんな感じでしょうか。
DM5 DM10
キーボード ◎ ○
重さ ○ ○ ※違いが気にならず
画面 △ ◎
結局、わたしは、「もう老眼なんだから、少しでも見やすい方がいい」という奥さんのアドバイスもあり、DM10を購入しました。
DM5も、電池寿命(DM5は25時間、DM10は20時間)など、DM10より優れた点もあり、画面さえ、気にならなければ、大変魅力的な商品だと思います。
DM10は、天板の色によって、三種類あります。
わたしはパールホワイトを選びました。(プレミアムブラックは、指紋の跡が残ると思ったので。また、アンチ巨人なので、ジャイアンツカラーのオレンジは対象外としました。)
天板のパネルは、剛性をしっかり確保できるアルミが使われています。これが、ツルツルとして、とても気持ちいい。
それに対して、本体はラバーコートされていて、しっかり手に馴染みます。
デザインといい、質感といい、「高級」というのとは少し違うのですが・・、そう、「こだわりの文具」といった感じなのです。
冒頭で、今更ながら・・、と書きましたが、2年前のモデルでも、古さを全く感じません。
機能を絞った「こだわりの文具」に、流行り廃り、は無関係なのかも知れません。