IT業界にリクルート
先日、結婚披露パーティに呼ばれました。
会費制、というので、2次会みたいな感じかな、と気軽にオーケーしました。
新郎と新婦は、わたしが3月まで在籍していた会社の社員同士。
社内恋愛、社内結婚です。
社内恋愛については、わたし自身、最初に入社した会社での社内結婚でしたので、このことだけでも、本が書けるくらいの推奨派なのですが、今回、書きたいことは、別にあります。
パーティに行ってみると、そこは、元の会社の社員ばかり。
部外者はわたしと同じく3月末で退職した元役員一人。
きれいに着飾った社員たちが、立食で、ウィスキー片手に、円卓を囲む。
社内の「○○周年記念パーティ」を彷彿とさせます。
ムム・・、これは場違いなんじゃ・・。
スピーチあり、「Butterfly」を歌う女の子たちあり、と普通の結婚式っぽい出し物が次々始まり、また、新郎とも、久しぶりに話が出来て、楽しく過ごせたのですが、周りの人とお互いの近況などを話していると、
そっか、わたしはもうこの会社の人間じゃないんだ、
なんて改めて感じたりして、変な気分でした。
さて、式が終わり、新郎、新婦は、お見送りのために出口に移動すると、若い男女が、少しモジモジしながら、数人寄って来ました。
今年の4月に入社した新人たちです。
「2次面接ではお世話になりました」
「面接のとき、もう駄目だ、と思ったのですが、ありがとうございました」
「内定式のときのお話、忘れません」
そう、わたしは、2010年卒採用の活動に大きく関わっていたのでした。
「4月に入社したら、村山さんがいなくて、ショックでした」
と泣き出す人も・・。
学生が、会社を選ぶとき、面接官を始めとして、採用活動に携わっている人間のイメージが、そのまま会社のイメージに繋がるのだと思います。
新人にとって、入社したら、その人が辞めていた、なんていうのは、もしかしたら、違う会社に入ってしまった、というのに近いのかも知れません。
また、彼らの多くは情報系の学科出身では無いので、研修では苦労していると思います。
不安も一杯なのでしょう。
採用活動のとき、
「理系・文系、IT業界で活躍できるかどうかは一切関係ないよ。情報系の授業をやっていれば、その分、スタートでは有利だけど、こだわりを持たず、素直に吸収できて、変化に強い人の方が、圧倒的に伸びる」
と言って、IT業界に興味を持たせ、やっていける、と自信を持たせた張本人のわたしがいないのでは、不安が倍増しているかも知れません。
「ごめんね」
と謝りました。それで彼らの不安が無くなる訳では無いのですが。
もちろん、採用活動で彼らに接していたとき、わたしは、彼らが入社したとき自分が転職している、とは考えてもいませんでしたし、彼らが、IT業界で活躍できる、という気持ちは今でも変わっていません。
後日、そのときの何人からかメールをもらいました。
「研修に、新入社員一同必死に食らいついてます」
という内容でした。
わたしは、彼らを、会社にリクルートしたのではなく、IT業界にリクルートした、のだと思うことにしました。
これらも、IT業界の仲間として、気軽にメールください。
そして、IT業界を引っ張っていく人材になって下さい。
期待してます!