なぜ日本企業はパッケージ型ソフトウェア製品を嫌うのか
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日本と米国の物流システム、顧客管理システムのパッケージソフトウェア利用比率は大きく異なる。日本ではパッケージをそのまま利用しているのは、物流、顧客管理とも10%程度、米国では両者とも50%前後だそうだ。理由の1つはシステムを利用する企業が「独自」にこだわることにあるそうだ。また、すでにグローバルに広まっているものを使うことを嫌がることも理由の1つだそうだ。
11/14にIPA ソフトウェアエンジニアリングセンターの鶴保所長に奈良先端科学技術大学院大学で講演いただいた際に本エントリ冒頭のような統計を提示し、「なぜだと思いますか?」という質問がいくつかされた。100人程度の聴講者(学生)にどんどん近づいていき、ワイアレスマイクを聴講者に傾ける。それぞれが理由を考えている様子。
その他にも以下のような点が私の印象に残った。
- グローバルスタンダードになっていない分野、ガラパゴス現象の話
- 就職先は(学生の)両親に聞くよりも、先輩や兄弟に聞いたほうがよい。
- オンサイト、オフショア、ニアショアの話
- スマイルカーブ
ここ(本ブログの過去エントリ)にも書いたが、今回の講演も奈良先端科学技術大学院大学のソフトウェア開発管理教育の一環として実施していただいた。前々回(本ブログの過去エントリ)はGoogle工藤氏による大規模開発への対応。前回は、東芝ソフトウェア技術センター江口所長、今回はIPAソフトウェアエンジニアリングセンター鶴保所長で、3回目になる。
ご講演いただいた鶴保征城所長をはじめ、ご講演の段取りに多大なご協力をいただいた瀧氏に感謝する。
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