年上の部下との上手な付き合い方
誰もが経験する可能性があるのが、年上の部下との付き合い、または言い換えれば年下の上司との付き合いではないでしょうか?
と同時に経験する可能性があるとはいえ、すんなりと人間関係が円滑かつ円満に形成されることも稀(まれ)かもしれません。
それくらい、普通の上下関係とは違う気の遣い方や留意点があるからです。
ある調査では、年下上司の経験がある人のうち58%の人が「仕事がしづらい」と回答したという結果も出ているようです。
年上の部下が最も嫌う年下上司の態度が、傲慢や頑固な態度です。
年下上司からすれば、自分は努力して実力でこの地位まで登り詰めた、という自負があるからこそ、強気の態度についつい出てしまうのでしょう。
しかし、そうした態度を改めることなくずっと取っているようでは、一向に両者の関係は修復されません。
そこでお薦めなのが、やはり最初は年下上司の態度や言葉使いが重要です。
あくまで年上部下のこれまでの社会人経験を尊重して、自尊心をくすぐるような声掛けや仕事の依頼の仕方をするのです。
年上部下が抱きやすい気持ちが、自分を自虐的に捉えることです。
自分は出世が遅い、仕事が認められていないんだ、といったようなマイナス思考です。
ここのところを年下上司がうまく経験や実力を認めてあげるような態度で接するとうまく行くのです。
一方で年上の部下も、あまり偏屈な態度を取るのではなく、出世競争における上下関係の逆転は人間性まで否定されている訳ではなく、組織によくある出来事だと割り切ることも大事です。
さらにコツがあるとしたら、自分がこれまで経験してきた知見を年下上司や部署のために披露して社業に貢献しようという広い心を持つことです。
いずれにしても、どっちの方が一方的に悪い、という訳ではなく、両者ともお互いに歩み寄りを見せるというスタンスが一番に重要なのです。