プラットフォーム所有の有無が勝敗を分ける
コンテンツビジネスは難しいとよく言われます。
理由は、当たり外れの激しさもそうですが、他にも収益モデルとしては一度切りの入金で終わってしまい、事業としての安定性に欠けて、将来のために必要な投資になかなか踏み切ることができない、という理由があるのです。
今の時代のビジネスに必要なのは"事業の規模"だという意見が昔に比べて非常に多く聞かれるようになった気がします。
つまりライバル社との競争において、自社が縮小均衡に陥ってしまうことはどうしても避けないといけない時代になったのです。
過去に例がないくらい縮小均衡への陥落を恐れないといけないということです。
なぜなら、常に研究開発に投資をまわし、イノベーションを実現し続けていくことが大事になったからです。
はなしをプラットフォームに戻しましょう。
なぜ必要なのか?について、強力な自社プラットフォームであるニコニコ動画を運営しているドワンゴの川上会長の言葉が参考になるのでご紹介したいと思います。
「ネット時代におけるコンテンツ業というのは、自力でプラットフォームを作れる力を持つことが決定的に重要で、エンジニアと一体となったネット企業にならないと勝負できません。」
「けれど、プラットフォームを作るのはお金もかかるし、エンジニアを集めるのも大変だということで、そうじゃない状態で戦おうとしている。それはやっぱり競争的に不利です。」
「ネットのビジネスモデルは米国が先行しているけれども、ネットを使うユーザの文化の先進国というのは、僕は日本だと思っているのですね。」
「こんなに豊かな人たちが均質にいる国は世界でほかにない。そのうえ、新しいもの好きで、合理的に考えればお金を払う必要のないことに払う人たちもたくさんいますよね。」
いかがでしょうか?
コンテンツ売り屋さんになってしまうと、事業としての発展性に乏しくなると同氏も指摘しています。
クラウド全盛期になってきましたので、昔に比べたらプラットフォームを用意することに対する難易度は低くなったはずです。