年間4000万人が訪れる観光立国へ
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今春に政府は、訪日外国人数を2020年に現在の2倍の4000万人、2030年には同3倍の6000万人に増やすという非常に挑戦的な新しい目標を定めました。
ちなみに2015年の訪日客数は前年比47%増の1973万人と順調に増えていて十分に可能な数字です。参考までに世界一観光客の多いフランスでは8445万人(2015年実績)、2位の米国が7751万人(同)、3位のスペイン(同)が6821万人、4位の中国(同)が5688万人です。
仮に日本の観光客数が4000万人に到達すると5位のイタリア(同、5073万人)に次いで世界6位に上昇してきます。(2015年は16位)
いずれにしても、ここまでの高い目標を達成できれば、観光客が持たらしてくれる恩恵を十分に国全体としてGDP拡大という意味で受けることができるはずです。
国民全員が観光ビジネスで食っていける訳ではないのですが、広く浅く国土中に恩恵が広がるという意味です。
そのためにも必要な点が、リピーターの観光客の増加です。
以前の拙稿でも書いたことですが、爆買いだけを目的とした一過性のブームではなく、欧米系の人たちも含めた日本ファンを1人でも多く増やすことです。
さらに付け加えれば、短期滞在型の旅行客ではなく、長期滞在型の旅行客を増やすことが大事になってきます。その方が滞在先への経済的な恩恵が大きいからです。
いずれにしても、観光資源に恵まれた国とも言われている日本ですので、魅力をうまく伝えることができれば可能な目標です。
ここでもマーケティング的な視点が必要になってくるという訳です。
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