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千尋の谷へ突き落したのではなく、背中を押しただけ

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その時は「獅子は我が子を千尋の谷へ突き落とす」とはこのことかと思った。
しかし、メンタルブロックが高かっただけで、やってみたらどうってことはなかったという話。

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******************全体会議の話から*****************************

今日は、皆さんの背中を少し押すお話をしたいと思います。

私がユニデンという無線機器を製造販売する会社で、中国に赴任したばかりの頃の話です。

その時の私は、三つの「初めて」が重なっていました。
ユニデンに転職したばかり。
営業という仕事も初めて。
そして中国で働くことも初めて。

営業って何をするんだろう。
市場を調べたり、自社製品を勉強したり、展示会で他のスタッフが集めた名刺を眺めたり、営業トークを考えたり......。

そんなことをしていた赴任3日目、会社の電話が鳴りました。
相手は日本本社の会長です。
「ん?お前、大里か?営業なのに、なんでオフィスで電話を取ってるんだ。今すぐ客先へ行け。」
ガチャン。

それだけです。

「えっ?まだ3日目ですけど......」と思いました。
すると、その様子を見ていた日本から出張にきていた社長が一言。
「ああ、1日遅かった。明日から大里を営業に行かせようと思っていたのに。」
「えっ、明日から?」

本当に心臓が止まりそうでした。
翌日、中国人スタッフを通訳に連れて、震えながら営業に行きました。

準備していたシナリオどおりには全く進みません。
でも、不思議なことに、何とかなったんです。

3社回ったら、翌日は少し気持ちが楽になり、その次の日はもっと楽になりました。

その時に実感したのが、
「案ずるより産むがやすし」
という言葉です。

あの電話がなかったら、私はいつ営業に行っていたのだろう、と今でも思います。
きっと「もう少し準備してから」と思い続け、不安はいつまでも消えなかったでしょう。

今の状況も同じだと思うのです。
生成AI、新しいサービス、新しい営業、新しい提案。

「もう少し勉強してから」
「もう少し準備してから」

そう思っているうちに、市場はどんどん変わっていきます。
そして、変わらないこと自体がリスクになってしまう時代です。

だから皆さんにお願いがあります。

今日、「今までやったことのないことを、一つやってみてください。」
清水の舞台から飛び降りるような大きな挑戦でなくてもいいのです。

生成AIをいつもと違うことに使ってみる。
今までとは違う提案をしてみる。
新しいお客様に連絡してみる。

小さな一歩で構いません。

今でにないスピードで、タスクを進めてみる。
これも十分新しい試みです。

できる気がしませんか?

私は、「失敗しない人」よりも、「挑戦した人」を応援したいと思っています。

そして、ここが大事ですが、一人で飛び込むのは怖いものです。
だから、お互いに背中を押し合う会社でありたい。

私も皆さんの背中を押します。
皆さんも、隣の人の背中を押してください。
そうやって、小さな挑戦を積み重ねることが、会社が変わっていく一番の近道だと、私は思っています。
4Qも始まったばかりです。小さな挑戦を増やして、今年度もいい年で終えましょう。
**********************************

あれは昭和世代のやりかただったと言えばそうなのだが、あの時の叱咤を今も大変感謝している。
令和流にアレンジしたい。

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