経済格差を無くすのもITの役割
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一昨年に世界中でブレークした仏経済学者であるトマ・ピケティの書籍を覚えているだろうか?
金持ちはますます金持ちになり、貧しい人はいつまでも貧しいのが資本主義の仕組みが持たらす宿命である、というような内容が同主義の肝(キモ)であり、日々暮らす我々に絶望感を与えたのでした。
こんな指摘があります。
例えば1人当たりのGDP(国内総生産)は、モナコの17万3370ドルからソマリアの130ドルまで実に1300倍の開きがあるということ。
さらに、個人の資産格差では、2015年の世界一であるビル・ゲイツの資産が792億ドル(約8兆4千億円)は、上述ソマリアの平均所得に対して6億倍の格差を見せつけているのです。
これらの経済格差は、世の中がどんどん良くなっていって、いつかは解消されるのでしょうか?
答えは、「ノー」です。
差が縮まるどころか、少しずつ開いていくかもしれません。
以上のようなことを考えると、既存の資本主義による日々の経済活動や、国による政策でさえ、無力としか言いようがありません。
もちろん、どんどん広がりを見せているソーシャルビジネスという新しいカテゴリに属する事業形態も登場して月日が流れました。
同ビジネスでもそうですが、経済格差を無くす、減らしていくための処方箋として、どうしても活用が必要なのがITなのです。
社会問題を解決するための手法の根底に流れるテクノロジーとしてのITは、うってつけの道具であり、解決に導いてくれるのだと、いつも信じているのです。
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