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技術で勝って、商売で負けていませんか?

ベッコアメ・インターネットの新規受付終了

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internet.jpgこれも1つの時代の終焉の象徴でしょうか?

老舗ISPサービス事業者であるベッコアメ・インターネット(BEKKOAME//INTERNET)が、新規申込み受付を5月20日で終了したという報に触れたからです。既存ユーザーへのサービス・サポートは続けるそうです。

同社は、1994年にスタートした個人向けISPの草分け的な存在です。Windows95が発売された以前のWindows3.1の時代からインターネットにすでに親しんでいた筆者からすれば、当時は明るい時代でした。

なぜならパソコン通信時代からネットに触れてきた世代であるからこそ、94年当時にはワクワク感が世の中に満ちあふれていたのです。
ちなみにパソコン通信では、NIFTY-Serveに大変お世話になりました。
フォーラム機能の充実は特筆ものだったことを今でも覚えています。

パソコン通信は、PCとサーバ間を専用のソフトを使って接続をする閉じられたネットワークでした。
接続の速度やデータ送信のスピードも現代とは比べ物にならないくらい遅いものでしたが、それはそれでいらいらすることもなく、許されるような時間がゆっくり流れていた時代であったのかもしれません。

マイクロソフトやインテルが強く、Googleの創業まで4年も待たないといけない時代でした。
当時筆者はNTTの社員として働いていて、社内で公募のあった新規ビジネスのアイデア募集コンテストでは、「ECマーケットプレイス」への参入をレポートにまとめて提出したことを今でも懐かしく思い出します。

楽天(当時は株式会社エム・ディー・エム)の楽天市場もまだ弱小で弱く、他のライバルも三井物産のキュリオシティくらいしか見当たらなかったからこそ、NTTにも勝算は十分あったものと考えたのです。
結果として筆者のアイデアは却下されましたが。

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