格安スマホ戦争 第二幕
»
どんどん値が下がってきている製品分野があるとしたら、世の中への急速な普及を控えている前夜だとも解釈することができます。
スマートフォンもそのうちの1つかもしれません。
確かにすでに価格は下がってきていますが、もう1段の低下を仕掛ける企業が出てきたのです。LINEのことです。
先月末には、イオンがこれまでMVNOの通信サービスを代理店として提供するのにとどまっていたのを、みずから通信事業者となって大手携帯会社並みに修理などのサービスを充実させながら、低料金と豊富なプランを提供する、という動きを始めました。
ところが、今度はLINEが今夏をメドに同格安スマホ事業に参入すると発表したのです。
料金を月500円からに抑え、同社の対話アプリを使う際のデータ通信を使い放題にしようというのです。
月額500円のプランでは、音声通話や動画視聴などの機能がある同社の対話アプリにデータ通信量の上限を設けず、使い放題にします。フェイスブックとツイッターも無制限にするようです。NTTドコモから回線を借りてサービスを提供する予定です。
格安スマホの課題は、データ通信量の制限が1GB/月に設定してある場合が多いことで、動画を視聴するだけですぐに上限に達してしまい、ガードがかかって視聴できなくなることでした。LINE MOBILEなら追加課金や通信速度の制限を気にしなくて済むという訳です。
いずれにしても、LINEが新しいサービスを打ち出すスピード感が断然早くなってきました。これは非常に楽しみであるとともに、若干の焦りもあるのかもしれません。
SpecialPR