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技術で勝って、商売で負けていませんか?

中小企業こそ、世界を視野に

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smaller_businesses.jpgテレビ東京の"ガイアの夜明け"に登場する企業に限らず、中小企業こそ、世界を視野に入れてグローバル市場を開拓するよう目指していって欲しいと常日頃、考えています。

先日、日経新聞のグローバルオピニオンで独の有識者が意見を述べていましたのでご紹介したいと思います。

「世界シェア3位に入るが名前の知られていない企業を『隠れたチャンピオン』と定義している。ドイツでは1300社もあるのに対し、日本は経済規模がドイツの5割増しなのに220社しかない。」

「この差は技術力ではない。グローバル経済での存在感、言い換えれば輸出で自立できているかが大きな違いだ。」

「国がグローバル競争で勝つには強い中小企業も必要。だが、日本は商社経由で販売したり、大企業の下請けになったりする例が多い。自ら販路を世界に広げ顧客と向き合う機会が少ない点が課題だ。」

「グローバル化でグーグルやアップルのような米国企業が世界を席巻するという見方もある。だがデジタル経済で全てがオープンになるわけではない。グーグルが持ち得ない、デジタルデータになりにくい企業向けビジネス(BtoB)の深い知識を企業が持っているかどうかが試される。

「10億ドル未満の規模の市場をしっかり固め、常に顧客をみて専門性を磨くことが重要。中小企業がより専門分野に特化したBtoBサービスの世界的な提供者に生まれ変わることもできる。」

筆者はこの記事を読むまでは、日本の中小企業群の厚みは世界一で、この指摘にあるような"隠れたチャンピオン"は独より我が国の方が多いと思っていました。

ドイツの産業集積ぶりには正直驚いたのと、日本の中小企業もやり方しだいで十分世界に羽ばたいていって発展できるのだと確信したのでした。


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