デンソーとドコモの接近は強者連合となるか?
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デンソーとNTTドコモは、高度運転支援および自動運転技術の実現に向け、LTEや次世代移動通信システム5Gを利用した車両制御システムの研究開発を協力して進めることに、先日合意しました。
5Gは通信の遅延が少なく、LTEに比べても通信速度は約100倍と速く、ただでさえ高速運転が続く自動車の自動運転を制御することに向いている、という訳です。
両社はまず最初に、高速道路の合流や見通しの悪い交差点等で安全性を高める技術を協力して開発するようです。
通信で自動車同士が情報をやりとりして、衝突を未然に防ぐといった実用を考えているようです。
この通信部分での協力をドコモが担うようになるのですが、従来まではトヨタの自動車の通信部分は昔から資本面や実業でも関係の深いau(KDDI)が提供してきました。
例えば、「G-BOOK(ジーブック)」を一新した新テレマティクスサービスである「T-Connect(ティーコネクト)」に対応したナビゲーション(T-Connectナビ)には、Wi-Fiリンク機能が標準装備されており、全国20万スポット以上の「au Wi-Fiスポット」を介してトヨタスマートセンターに接続し各種サービスを提供している、といった具合です。
これらの蜜月関係がある中で、ドコモがNTTグループとして初めてトヨタグループに風穴を開けることになるのか、にも注目していきたいと思っています。
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