ユニクロと吉野家
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デフレ不況に強い企業としてどこが思い浮かびますか?
代表的なのは、ユニクロを運営するファーストリテイリングと吉野家を運営する吉野家ホールディングスかもしれません。
この両社に共通することが最近あります。業績に陰りが見えてきたということです。
と言っても、赤字になったという訳ではなく、成長が鈍ってきたという意味でです。
もちろん品質が急に下落したという事実はありません。
あくまで価格設定に問題があると筆者は考えています。
例えば、ユニクロは昨夏に値上げを敢行しました。
結果として、客足が鈍ってしまった、という事態が発生しました。
さらに吉野家の例で言えばライバルである、すき家や松屋に比べて代表的な商品である牛丼が高い、という事実があります。
両社ともにもともとの店舗運営における価格帯コンセプトは、「お手頃な価格」でスタートしたはずです。
そういう場合に限って、商品を値上げする、高級価格帯に路線を変える、というビジネスモデルチェンジは非常に難しく、一旦、"これくらいの価格でなければいけない"という世の中での認知浸透が進んでしまうと、くつがえすことに困難を伴う、という解釈が必要です。
特に吉野家にとっては、創業当時の価格に戻しただけかもしれませんが、上記ライバル社たちとの価格競争に参入した際の値決めがありましたので尾を引いているのです。
いずれにしても、「価格」というのはマーケティング戦略においても非常に重要な要素ですので、もう一度、熟考をした方がいいのかもしれません。
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