TPPにおいて知っておくべき事
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TPP(環太平洋パートナーシップ)協定の専門家ではありませんが、参加国間で先週に大筋合意をしましたので、触れないといけないと思い取り上げました。
押さえておきたいポイントは、品目毎の関税の行方という細かい要点も大切ですが、概要としてどんな点について押さえておかないといけないのかについて書いてみたいと思います。
最近は、どの企業も海外進出に興味を持っていて、その中でも特にアジア市場に狙いを定めているところが多いので、TPPとアジア諸国という観点で見てみたいと思います。
まず重要なのは、TPPに参加した国が日本以外のアジアの国ではベトネムとマレーシア、シンガポール、ブルネイの4ヶ国しか存在しないということです。
そこで知っておきたいのは、TPPの「原産地規則」というルールです。
これは何かと言うと、製品の元となる原材料は原則TPP加盟国から調達しなければ関税が免除されない、という事です。
上記の4ヶ国の中では特に日本企業はベトナムとの関係を深める事に興味を持っているところが増えてきているように感じます。ところが、ベトナムの製造業に使う原材料の多くは中国から輸入されていますので、今のままでは何らTPPの恩恵がないという事になります。
さらに言及すれば、日本企業が関係の深い同じアジア諸国の中でも、タイやインドネシアはTPPに今のところ参加していませんので、恩恵を受けるという点では何もありません。
TPPについてはまずは、以上のような点について知っておくといいと思います。
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