SHARPの希望退職実施について
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つい先日の9月30日に、国内を代表する大企業であるシャープが募集した希望退職に応じた社員、約3200人が一斉に同社を退職しました。
同じ日に、1つの企業から3000人以上もの人たちが会社を去っていったのです。
この数の大きさには筆者も衝撃を受けました。他社のこととは言え、これだけ多くの人たちが同時に職を失ってしまったのです。
それと同時に、一斉に新しい仕事を探し始めたとも言い換えることができます。
もちろん、同社が次の職場を斡旋している可能性もありますが、そうだとしても辞めていった元社員たちにとっては複雑な気持ちだっただろうと思います。
シャープの今の苦境を思うと、私が数年前に某大手家電量販店で自宅で使うエアコンを探していたときのことを思い出します。声を掛けてきた販売員が同社からのヘルプの人で、ここまではよくある話です。ところがこの販売員の接客態度がとても気になったのです。
とにかく自社製品に自信を持っていなかったのです。彼はやたらと自社製品に対して自虐的な言葉を並べて、あげくの果てには他社製品を薦めてくるような始末でした。
まだ当時は、液晶テレビの強いブランド力を保っていた時代ですので、数年後にここまでの苦戦をするとは予想もしませんでした。
ただし、たった1人の販売員の接客態度とはいえ、当時から何かしらの予兆があったのかもしれません。
いずれにしても、シャープは相変わらず国内有数の規模を誇る企業であり、実力も兼ね備えていますので、何とか早く立ち直って欲しいと思います。
さらに、こんなにも多くの職を失った人たちが、路頭に迷うことなく希望の職を見つけることができるといいと願っています。
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