書評:明日から使えるTipsがいっぱい「会話のチカラ」
先日オルタナ定例会の時にじゃんけんに勝ち抜き、竹内義晴さん著の「『職場がツライ』を変える会話のチカラ」をいただきましたので拝読しました。
ちなみに、ばんちょ~が「職場がつらい人はどうぞ」をおっしゃっていましたが、私は別に職場がツライわけではありません、一応。
でも、職場がツライ、もしくは、うちの職場ってなんか暗い、人間関係がぎすぎすしている、なんとかしたい、と思いをお持ちの方にはぴったりの書ではないかと思います。また、実は私自身、4月1日付けで所属部署が異動になり、同じ社内とはいえ、新しいチームで仕事していくことになりましたので、これから新しい環境で円滑な人間関係を築いていくのに参考になりました。
1.自分だけじゃない、たくさんの人が同じ悩みを持っているのだということ
以前、職場の人間関係に悩んだ時に、社外の友達に相談したところ、意外にみんな同じようなことで悩んでいるんだ、と気づき、それだけで気持ちが楽になりました。それからは、私と同じ問題を抱えた人はどうやって解決したのか、と積極的に情報収集をし、気持ちを切り替え、立ち直ることができました。
今回も本書を読んでいて、「あるあるあるある」ってことが満載。まずは、自分の直面している問題って、自分が特別変人もしくは自分の周囲だけが宇宙人のような変な人たちで占められているからじゃない。日本中とはいかないまでも、多くの職場が抱えている問題なんだ、って気づくことが第一ステップだと思いました。
蛇足ですが、竹内さんの患った十二指腸潰瘍、私も患いました。もし胃腸の動きが優れないって人、要注意です。
2.思ったことを口に出したり、褒めたりすることを意識すること
残念ながら、日本人として日本語を操り、日本の文化にそまって生きてくると、思ったことをそのまま口に出したり、褒めたりすることは意識しないとなかなかできないものですね。私も、あちょっと気になったとしても、なんか人の心に踏み込むことを恐れて飲み込んでしまったり、褒めようとしてもなんとなく不自然に聞こえたんじゃないかと気になったりしてしまいます。でもここは一歩ずつ前に進んでいくこと。その小さな一歩を恐れるな、というメッセージを受け取りました。
3.すぐに会話で使えるフレーズがいっぱい
「みんなで共通のゴールを持って」「みんなで協力しあい」、なんて良く言われますが、それが簡単にできれば苦労しないよ、って気持ちになりますよね。実際、みんなが自分と同じ気持ちなわけないし、それぞれの人のこだわりや思惑、人生におけるアジェンダとか色々あって、例えば中学校や高校で部活やってた時のチームほどは一体にはなれませんよね。それが現実。でもなんとかしたい。そんな時に、タイトルにもありますが、「会話のチカラ」です。これならすぐに明日から使えそうな簡単なフレーズなどが多く紹介されています。
たとえば、「~おかげで」と使うことで肯定的な意味を加えられる。
「なぜ」と過去を問わず、「どうすれば」と未来を問う。
「大丈夫」で勇気を与える。
簡単!でも、結局職場を変えていくのは、このような小さな一歩の積み重ねでしかないんだと思います。
今年度が今スタートしたばっかりですが、今年はとにかく周りにポジティブなエネルギーを与えられる人になりたい、と本を読んで決意を新たにしました。