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「君の膵臓をたべたい」小説を辛口批評

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「趣味は読書です。」

って宣言するのって、なんとなく気恥ずかしいですよね。でも、2児の幼な子を抱えるワーママとして公私ともに多忙な私にとって、時間をつくって楽しんでいることといえば、やっぱり読書。なので最近は読書を私の趣味として正式に認めてあげることにしました。

そんな中、たまたま読んだ冒頭の書。

(以下、ネタばれ含みます)

なんとなくグロテスクなタイトルに惹かれて手に取りましたが(私は大のホラー好き)、実際は純な青春小説。ひきこもりがちで友達がいない、地味な読書少年が、クラスの人気者女子の秘密を知ったことで、2人が仲良くなる。しかも、女子の方がグイグイ押してきて、あれよあれよという間に、デートしたり、旅行までしちゃったり。お決まりの「ベッドが予定外に1つになっちゃって、一緒のベッドに寝ることにー」的なものもあるし、女の子の「あなたのこと好きよ」的な数々のアピールにも、全く気づかない、鈍感な僕。彼女が死んだ後に、ずっと想われていたことを知り、泣き崩れる僕。

感動した人には申し訳ないですが、はっきり言って「くだらない」「ありえない」「きもい」と思いました。

「電車男」を彷彿とさせる、モテない男がある日突然、可愛い女子とうまくいっちゃう、的な。

モテない男の理想の夢物語(妄想)を聞かされている気分。(しかも絶対アリエナイ展開)

映画は見ていませんが、映画の予告を見ると、小説では書かれていなかった12年後、という設定が入ってるようですね。しかも、主人公の現在は小栗旬!!過去も北村匠海くん。可愛い・・・。映画の方は見たら感動しちゃうかも。(DVDは1月17日発売だって。

いやいや、でも、小説を読んだ限りだと、この主人公の外見は全然違うと思う。

・ぽっちゃり体系・腹もボッテリ。(読書が趣味の引きこもりで、ちょっとのことで息切れとかしてるし)

・顔にも肉がついてるし印象が薄い。(友達いないし、人とコミュニケーション取らないし、喜怒哀楽を表すこともないので、表情筋はほとんど使われず、死んだ魚のような顔のはず)

・体臭がくさい(運動もしないので新陳代謝が悪そう。外見も気にしないタイプだからおよそいい匂いはしない)

こんな感じの男子が、急にクラスの人気者の女の子から、一方的にグイグイ押しまくられて、迫られる。それをちょっと迷惑そうに受け止める、って、アホか、って思っちゃいましたよ。

と、ここまでボロクソに言いましたが、考えてみれば、逆バージョンはよくある話で。

モテない、イケテナイ女子に、急に美形で金持ちの男子が、ぐいぐい来て、あれよあれよという間に、シンデレラ~♪ 

少女マンガによくありがちなストーリーですよね。

と、考えると、ま、男目線のシンデレラストーリーってことで、もう少し大目にみてあげてもいっか、という気もしました。

男性の方へ。ニヤニヤ・ウフウフしながら読んじゃってもいいですけど。

夢見るのは自由ですから。

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