パソコンに最も過酷な環境はワーママの生活ではないか?
ここ数カ月で、立て続けに会社のラップトップが壊れた。
1回目は軽微な故障だったため、修理で2日で戻ってきたが、2回目は、修理に結構なお金と時間がかかるとのことで、上司と相談し、新しいパソコンへの買い替えをお許しいただいた。
2回とも壊れたのは会社ではなく自宅。家で「さ、仕事でもするかー」とパソコンを開いた時に不調に気付いた。
最近はクラウドのおかげで、パソコンが前触れもなく突然死しても、データ損失などの実害はほぼゼロ。ありがたい時代です。
とはいえ、社内でSR(サービスリクエスト)を上げ、修理の手配をし、新しいパソコンをセットアップして、お気に入りのアプリを一通りインストールするためには、半日以上の時間が無駄になってしまう。
これは結構なダメージである。
そこで、どうしてこうもパソコンが壊れるのか、原因を真面目に考えてみた。
思い当たることはいっぱいある。こんなに過酷な環境をパソコンに強いるようになったのは、ワーママ(ワーキングマザー)になってからだ。
以下、典型的な私の1日の流れを振り返ってみた。
・夕方17時。保育園の迎えのため、会社を出なくてはならない。が、17時ギリギリまで会議だったり、仕事に集中していて気づいたら時間過ぎてたりするので、開いているウィンドウや作業中のアプリをいちいち閉じている間もなくパソコンを閉める。良い時でスリープモード。バタン、と閉めて、パソコンバッグに突っ込み、会社を出る。とにかく1分も余裕がない。
・会社を出るのがぎりぎりなことがほとんどなので、基本、エスカレーターでも右側を歩く。移動はパソコンバッグを肩から下げたまま小走り。階段も駆け上り、駆け降りる。同じ時間は小走りの女性が多く、みんな同志だなあと感じる。この時間、オジサンで急いでる人はほぼいない。
・最寄り駅到着。私はここから徒歩(10分)かバス(5分)で保育園に向かうが、電動自転車でかっ飛ばしていくワーママ達も多い。
・保育園迎え後、2人の子供を連れてそのままスーパーに寄って夕ご飯の買い物。大量の荷物を抱えているのに、疲れた子供が抱っこをせがむ。10キロの子供をパソコンバッグの上に無理やり抱えて歩く。もしくは、ベビーカーを使う日は、パソコンバッグはベビーカーの下の部分にあるカゴの中へ突っ込む。道路や段差でガタゴトガタゴトとベビーカーは進んでいく。
・帰宅。ここからが一日で最も忙しい時間。子供たちに手を洗わせた後は、キッチンに駆け込み、食事の支度。お腹を空かせた子供たちが騒ぐので、とにかく料理に集中して手早く作る。ただし、この間に、子供が勝手に私のパソコンバッグを開いていたり、おもちゃや本が上に積み重ねられたりすることもある。
・料理が並んで食事開始、と共に、パソコンはダイニングテーブルへ移動。自分も食事しつつ、隣でパソコンを立ち上げ、仕事を再開。たまに、子供たちが、牛乳の入ったコップやみそ汁のお椀をひっくり返し、危うくパソコンに・・。
・20時。子供たちをお風呂に入れるため、仕事は中断。パソコンはダイニングテーブルに置きっぱなし。(個人の書斎なんてないので、私の仕事場はダイニング)
・21時。お風呂からあがった子供たちが、私のパソコンのキーボードを打ってる・・・。コラー、触るんじゃない、と怒鳴る。あ、また、スクリーンに変な文字が並んでる・・・。上司に変なメール打ってないでしょうね。
・22時半。子供がやっと寝て、仕事再開。疲れている時は子供と寝落ちもするけれど。
・翌朝、またパソコンバッグに突っ込んで会社に持っていく。(そしてまた最初に戻る)
ま、うちはいわゆる「ワンオペ」ではないからこそ、子供が起きている間にも仕事ができてしまう、ということもありますし、仕事内容も会社にいなくてもできてしまう仕事だからこそ、家に持ち帰ってしまう、ということもあります。
対策としては、そもそもパソコンを持ち帰らない、というのはあるんですけどね。やっぱり、移動時の振動のダメージって結構あると思うので。ただ、メール返信くらいなら、携帯で十分ですが、会社と同じパフォーマンスで仕事したいと思うと、ついつい持ち帰っちゃうんですよね。自宅パソコンが古くなってきて、会社パソコンとの性能差が出てきたのも原因の一端。
パソコンメーカーにお願いしたいのは、近年増えているこういったワーママの働き方を参考に、その生活に耐えうる耐久性を研究して欲しい、ということです。