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細分化とクロスメディア、そして、クライアント・ファーストの経営

キラーウェブとランチェスター戦略

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過去3回に渡って「キラーウェブ」の解説をしましたが、ひと言で言ってしまうと(それを最初から言えという話ですが)、

「コンテンツを細分化し、強みを深掘りして、ニッチにプロモーションする」

ということです。ポータルやニュースサイトなどと逆の軸で考えないと、なかなかユーザーからの支持は得られません。


拙書「キラーウェブ」のなかで取り上げた、ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)を例にとってみましょう。このサイトは、ちょっとやそっとで真似のできる情報量ではありません。総合的な情報サイトのように見受けられ、一見するとキラーウェブで定義していることと反対のような印象を受けますが、決してそうではありません。


なぜなら、最初から「ゴルフ愛好者が対象」という明確な軸があるからです。その軸に沿って、徹底的にコンテンツを深掘りすることで、ダントツの存在になっています。ゴルフ好きの方は、同サイトのスコア登録や動画レッスンを利用している方も多いでしょう(私はスコアが酷いので、スコア登録をストップしましたが)。


そして、ゴルフ愛好者以外の人に対して、さほど知名度があるとは言えない。Yahoo!などのように一般的な知名度があるわけではない。いや、これは決して失礼な意味合いではなく、ゴルフ愛好者を対象にしたニッチなプロモーションが生きているということです。

だから、紛れもなくキラーウェブなのです。私が定義して、私が認定(?)しているのだから、誰が何と言おうと、そうなのです(笑)。


ところで、先日、ランチェスター経営の竹田陽一氏の講演会に行ってきました。

ランチェスター戦略といえば、多くの方がご存じだと思いますが、地域・客層・商品などを絞り込んだ「弱者の戦略」とされています。

非常に興味深い講演だったのですが、聞いているうちに、ふとキラーウェブとの共通点に気付きました。共通点というよりも、そのまんま同じです。


遅ればせながら、「キラーウェブとは、ランチェスターなり」に気付いたのです。


・・・だからどう、ということでもないのですが、ちょっと嬉しかったので書いてみました(笑)。


玉石混淆、参入障壁が低く、大企業も中小企業も、真面目も不真面目も、ミソもクソも一緒くたにされてしまうネットの中では、キラーウェブ(ランチェスター)戦略は特に重要だと言えそうです。

中小企業だけでなく、大企業にとってもそうです。豊富な資金と人材を投資できるからといって、キラーウェブの原則を忘れてしまうと、大抵はうまく展開しません。


『細分化と深掘り、そしてニッチなプロモーション』


繰り返しますが、これがキラーウェブの原則です。

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