[広報][書籍]アイビー・リー 世界初の広報・PR業務
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皆さんはアイビー・リーってご存知ですか?現代のパブリックリレーションズの創始者、PRの父などと言われている人です。
このアイビー・リーですが、名前は知っていても詳しくまとまっている書籍はなく、その詳細はあまり知られていなかったように思います。
それをまとめたのが、本書です。半導体ベンダーを経てPRコンサルタントとして独立した河西さんが大学院の修士課程に通い、そこで書き上げた修士論文に加筆・修正をしてこの度出版に至りました。
河西さんから本を頂戴した事もあり、ごく簡単に紹介したいと思います。
河西さんはニューヨークにあるPRミュージアム(事前予約制)を訪れたり英文和文問わず、様々な資料や文献を細かく当たって本書を執筆されています。
前半部分ではリーの略歴にフォーカスしています。リーは、牧師だった父親の、信者や一般市民を説得する姿に影響され、その後記者を経て広報エージェントに転身します。
また、当時のアメリカの時代背景についてもかなりのページを割いているため、理解が深まります。
リー以前にも広報エージェントは存在したにもかかわらず、何故リーが創始者と呼ばれているのか、そんな疑問も解決出来るように思います。
そして良い所だけでなく、戦争に関わるリーのネガティブな面も5章で触れ、最終章では、現代の広報エージェントが抱えている問題についても触れています。
広報に関わるビジネスをされている方は、是非手に取ってもらいたい内容です。
アイビー・リー 世界初の広報PR業務 | |
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