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自分を○○に売ってはダメです

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皆さん初めまして。加藤恭子と申します。本日から誠ブログでブログを始める事になりました。決して間違った方法に頑張るのではなく、心地よく仕事を行う事を中心に、皆様に役立つ事などを発信できたらと思います。どうぞ宜しくお願いします。

先日友人ががっかりした出来事をネットに書き込んでいました。なんでも、蔵書をある有名なチェーン店の古書店に持って行ったところ、全部1冊100円での買い取りだったとの事でした。

他方ある編集長は自分のCDコレクションを処分することとなり、ある中古CDの売買を行う会社に依頼したところ、なんと全部で20万円という非常に納得のいく価格だったとの事でした。

前述の古書店は、店舗拡大のために本の買い取りを簡略化しています。新しいモノは高値がつきますが、古い物は自動的に低価格で買い取られます。そのため、スキルのない人でも簡単に本の買い取りの査定が行えるので、人のスキルに依存せずに店舗の拡大ができます。もちろん販売も低価格で掘り出し物の本に出逢える事もありますし、買い取り時間が短いので「部屋の中で邪魔になっている捨てるつもりの本」をすばやく査定して引き取ってもらうと思えば、メリットがあります。

さて、これらの例で何が言いたいかというと、自分を前述の古書店に売っていないかということです。

例えば転職活動。応募の殺到する大企業にぴったりと合わない履歴書を送っていては、書類選考で機械的に排除されてしまいます。また、ウェブデザインの能力を持った人が、職を変えようと営業職に応募したら未経験という事で低い給料になってしまいます。相手の基準ではせっかくのスキルが認められないのです。

別の例では婚活もそうかもしれません。20代女性向けの婚活イベントに、美貌や知性に自信のある美魔女のような女性が参加したところで、男性も「20代女性」を希望して集まっていますから、そこでの価値は低く見られてしまいます。

また大企業の中で「自分は結構仕事ができるつもりなのに、どうもそれが理解されていない、重要な事を任せてもらえない」と悩んでいる若者も、思い上がりや勘違いなどではなく、上司が前述の古書店のような基準で評価をしているのかもしれないのです。

実はこの話は、当社のサービスが提案時にねぎられてしまった話を友人にしていたときに気がつきました。そのときに「価値のわからない人に提案をしているのでは? それは、某古書店に本を売るような話では?」という話になったのでした。

当社の場合、広報・マーケティングの「コンサルティング」をウリにしているのですが、たまに広報・マーケティングにからんだ雑用をやってくれる下請け会社と誤解されてしまう事があり、そのような企業に「もっと安くしてもらえませんか?」と言われてしまったのでした。

自分の価値を正当に評価してくれない場に価値を伝えても、100円で買い取られる古書になってしまいますが、じっくりと正当に価値を評価してくれる場に売り込みに行けば、正当に評価してもらえる可能性が出てきます。どこに行くかは個人に選択権があるわけで、もしあまりに自分の評価が低いという場合にはその「場」を離れ、別の「場」に行くのもありかもしれませんね。

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