中国のソーシャルメディア事情を聞いてきました
先日、ホフマン・ジャパンさんが開催した勉強会で中国のソーシャルメディア事情についてお話を聞いてきました。
ソーシャルメディアに関して、いくつかの海外サービスは利用できず、その代替となる自国の類似サービスが複数あるということでした。
いくつかのソーシャルメディアの利用形態や、ネットに書かれたことが元で起きた事件(活動)などが示されました。
内容に関しては、
同じく参加されていた、東京大学 助教の小笠原先生のブログ→ こちら。
同じく参加されていた、徳力さんのツイートのまとめ(chocolat_J さん作成)→ こちら。
で、説明されています。日本とはかなり事情が違うところがあり、興味深い内容です。
後半は講演されたChris Tangさんに質問したり、意見交換をしたりする場が設けられたのですが、日本のソーシャルメディア利用はは何故遅れているのかというChrisさんからの質問に対し、参加していた他の方たちからも活発な意見がでましたが、私が言ったのは
「日本では、大企業は仕事中のソーシャルメディア利用をブロックしていることも理由の1つなのかもしれない」ということでした。
中国では、1年ほど前からTwitterや類似サービスがブロックされていますが、国でブロックしなくても、大手企業がブロックしていると、利用者は増えづらいですよね。講演の中で、中国のインターネットは「イントラネット」と言われているという話がありましたが、日本の大企業のインターネットはまだイントラネットのままなのかもしれません。セキュリティの問題もあるとは思うのですが、仕事中にどんどんネット上から新たなネタを検索し、軽いフットワークで積極的に活動できる中小企業や外資系企業と「差」がついてしまう可能性さえ感じます。このあたり、気になるところです。
それから、PR会社であるホフマン・エージェンシーでは、従来型のPRと、今話題になっているソーシャルメディアを活用したPRとに、どのような割合で取り組んでいるかということを聞いたのですが、やはり大半は従来型のPRだそうでした(多分他のPR会社もそうなのだと思いますが)。ただ、ソーシャルメディア活用に関しては、チャネルが少し変わるだけで、考え方やメッセージを伝えるという仕事の本質は同じで、自社のバリュープロポジションは変わらないと言うことでした。
興味深いイベントに招待してくださったKさんにこの場を借りてお礼申し上げます。
余談ですが、講演されたChris Tangさんは、自分のFacebookは自国にいるときは更新できず、自分があるオンラインメディアに投稿した記事も閲覧できず、出張時に見ていると言っていました。