辞めていく人だからこそ手厚くする?
知人とある会社の社長の話になりました。この社長がとてもすごい人なのです。
社員を大事にするというのはよくわかるのですが、辞めていく社員に対しても、
とてもちゃんとしているのです。
ある社員が辞めた日、社長自ら社用車で1時間近くかけてその社員を家まで送り届けたり、またはお別れ会を開いてプレゼントをあげたり。そのほかにもいろいろと配慮があるようです。
その結果何が起きているか。
退職した社員が、また戻ってきて活躍する(今度は辞めない)
退職した社員が社外からもビジネスのサポートをしてくれる(有益なアドバイスなど)
退職した社員に足を引っ張られることがない
そうなのです、辞めた後も社員と会社が良好な関係を保っているのです。
ITの業界は狭いので、似たようなところに転職するケースが多く、
転職した社員のお陰でビジネスが広がることもあります。
特にそんな見返りを考えているわけでないと思うのですが、大変人気のある社長さんのようです。そしてビジネスをサポートしてくれる「サポーター」が社外にもたくさんいらっしゃるそうです。
逆に、ひどい形で会社と社員の付き合いが終わる会社もあると聞きます。
私は以前リストラに遭った話をブログに書きましたが、外資IT業界のリストラはかなり頻繁で
落ち込むもののパッケージが出るので(=特別に退職金みたいなものが出るので)、
金銭的な痛手は大きくありません(精神的な痛手は大きいですけど)。
よって、対応がひどいという話を聞くと、たいていは自主退社にからむものです。
そしてそういうネガティブ情報が、狭い業界なのでぐるぐる回ってしまいます。
そう考えると、辞める社員にきちんと誠実に向き合っている社長が一番
賢いのではないかと感じますが、どうなのでしょうか。