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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

ミニブログサービスごとにペルソナを使い分ける時代

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 日本国内でもついに大型Twitterクローンが始まったということで「アメーバなう」が話題になっている。これによって日本のTwitter周辺に変化が訪れるのは確かだと思うが、一部で言われているようなTwitterユーザの大規模移行とか過当競争は起きないような気がしている。
 実際にITmediaの『「“Amebaなう”はTwitterとカニバらない」――中の人に聞く』というインタビュー記事で永山さんも住み分けられると言っているが、私もなんとなくミニブログ系のサービスはユーザ層とか用途などによって今後しばらくはいくつかのサービスが並存する形態を予想する。

 Twitter研究会横田さんのプレゼンの中でリアルという若者向けコミュニケーションサービスの利用者のTwitterの認知度はかなり低くてその逆にTwitterユーザのリアルの認知度も低いという話が出たのを記憶している。そこで手元の各種調査結果を探してみた。
 『女子中高生の「リアル」に関する実態調査』(2009年8月)という調査結果によると女子中高生の4人に3人はリアルを知っているがTwitterの認知度は15~20%に留まっている。『若年層の「Twitter」認知度はわずか5%』(2009年11月)によるとモバゲータウンのユーザでのTwitter認知率は18%で利用率は5%だそうだ。
 まあ年齢を加味しない『「Twitter」認知度は現在16%』(2009年7月)というデータでもTwitterの認知率は16%で利用率は2.3%なので実際には若者はちゃんとTwitterのことをウォッチしているという見方もできるが、なんとなく利用者層が違うというか別世界的なのだ。で「アメーバなう」もこの新しい世界のひとつになるんじゃないかというのが私の勝手な予想。

 別にTwitterに限らずコミュニケーション系サービスの場合、一度加入して居心地の良くなったコミュニティからのスイッチングコストは(意識面で)結構高い。それに多面性を発揮しながらいろいろなコミュニケーションをとりたがる人は、あえて複数サービスを使い分けたいのではないか。Twitterに複数アカウントを持つよりも、サービスごとにネットでのペルソナを切り替えて繋がる相手を変えるほうが楽そうだ。

 あとTwitterは学生や20代のメディアでリアルやモバゲーが若者のメディアというのも今だけのことで時間の経過とともに各メディアの利用層はそのまま年を取って上がっていくと予想している。以前に2ちゃんねるは中年のメディアという記事で書いたように、ソーシャルメディアの場合最初にそこにいついたユーザが年を経てもそのまま使い続ける傾向があるからだ。

 最後についでなので他にも手元にあるTwitter関係の認知度、普及率、利用率に関する各記事のリンクを以下に掲載しておく。何かの参考にどうぞ。

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