若手社員は社内行事がお好き?
朝日新聞やNHKなどで「働き方は人並みで十分」というのが取り上げられたらしいので見た方も多いだろうが、社会経済生産性本部が毎年発表している「新入社員の働くことの意識調査」の2008年版がこの6月26日に発表されている。
この調査を見てふと思い出したのが、同じく社会経済生産性本部が毎年4月に発表している「新入社員意識調査」という調査。以前にも一回取り上げたことがあるが、今年の分を真面目に見ていなかったので改めて見てみた。
私がこの調査で毎年追っかけてみている設問は『会社の運動会などの親睦行事は、参加したくない』という設問である(2006年以前は、『会社の運動会などの親睦行事は、できれば参加したくない』を2007年から変更)
この設問への回答結果を経年でグラフにしたものが右であるが、今年こそ若干の反動があったものの、新入社員の社内行事への参加意欲は引き続き高い状況にある。
そして、同じ調査の他の設問への回答を見ると「年功序列型賃金」「終身雇用制」「社内ステークホルダーの重視」といった昔ながらの日本企業型風土への回帰傾向がでている。
行き過ぎた成果主義への反動から同族主義的な昔ながらの日本企業的な経営を求めて、社内運動会の復活や社員旅行などのイベントへと繋がり、実際に若手社員もそれを支持しているということか。
こうした風土変化に対して、先ほどのグラフでの真ん中あたりに位置づけされる元若手(5~10年くらい)がどう感じているかというのにも興味はそそられるところではある。特に2000年前後に入社した6~8年目あたりの人は入社当時、実力主義&組織に拘泥しない&慣れ合わない というような意識を持っていたことがこのグラフから判るが今はどう考えているのだろうか。
まさにそういう話題こそ、イントラブログや社内SNSで議論したら面白いかもしれない。
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