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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

社内行事の復活には社員もおおむね好意的

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 先週金曜日のテレビ東京のワールドビジネスサテライトでは社内行事の復活として社内運動会や社員旅行を取り上げていた。
 番組内でひいていたのは以前このブログでも取り上げたgooリサーチの『「企業内コミュニケーションの実態」に関する調査結果』で、この調査結果で26.6%が社内コミュニケーションが不足しているというと回答したことを引き合いに、最近企業で復活しつつある社内行事を紹介していた。

 面白いのは、復活させる際に単に昔の社内運動会・社員旅行を復活させるのではなく、ちゃんと現代流にアレンジをしていること。運動会の種目には多人数での協力が重要になる種目を増やして事前のチーム練習や作戦会議などで社員同士が会話をすることを促しているようだし、社員旅行でも研修要素などを加えるとのこと。

 ブログ検索してみると確かにこの最近「運動会が復活した」「社員旅行に行ってきた」という書込みが増えているようだ。感想はおおむね好意的なようだし、社員旅行の評判検索をすると確かにポジティブがネガティブを上回っている。{参考:社員旅行のYahoo!評判検索結果社内旅行のYahoo!評判検索結果

 若干話が変わるが、「働きがいのある会社」に関する調査を行っているGreat Place to Work Institute(GPTW)の創設者レベリング氏によると企業における信頼関係は従業員―マネジメント間の「信用」、従業員―職務間の「誇り」、そして従業員同士の「尊敬」から構成されるとされる。
 そしてこの「尊敬」のためには、まず相手を「知る」ことが前提になる。これは当たり前で、さすがに知らない人を尊敬はできない。普段会わない人と会い普段と違った面で同僚を知ることは、信頼のベースになり、尊敬のきっかけになるだろう。こうした社内行事に一定の効果があるいわれる所以である。
 運動会や旅行といった社内行事以外だと、社員同士が顔を合わせやすい社員食堂の運営なんてのも同じ効果をもたらす。

 あと番組では社内運動会の開催費用のうち会社負担分は約1000万円だと報じていたが、こうした福利厚生目的で運動会や旅行に会社のお金をを出せるのならば、その分の一部を社内SNSのようなIT系ツールへまわしてリアルコミュニケーションを補完するというのも方法の一つではある。

===当ブログ過去の関連エントリー
社内SNSは会社運動会の替わり

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