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PC出荷台数(2Q'10)

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Gartnerから2Q'10のPC出荷台数が発表されました。1Q'04からの4大 PCメーカのシェアの推移と前年同期比のグラフ化しました。

■PC出荷台数シェア(1Q'04 - 2Q'10)

■PC出荷台数前年同期比(1Q'05 - 2Q'10)

いくつか驚く数字が出ています。

・HPが3四半期連続シェアを低下させている
・AcerのPC出荷台数前年同期比がTotalよりも低い成長率だった
・OthersがTotalよりも高い成長率を達成した

過去のデータを見れば一目瞭然ですが、2009年までのAcerはすごい勢いでした。前年同期比のデータも極端なデータを維持してきました。ですが、4Q'09から成長率でLenovoを抜かれ、さら2Q'10ではTotalより低い成長率まで低下しました。

それだけ大きくなったと言えなくもありませんが、実際の数字もLenovoに負けています。Acerは2Q'09→2Q'10で259万台の出荷台数を増加させましたが、Lenovoは同じ期間で267万台増やしています。母数が多くなったからではなく成長に陰りが見え始めているようです。

PC出荷台数シェアは、LenovoとASUSに奪われたように見えます。これは、モバイルへのシフトがよりいっそう強まっているためでしょう。LenovoとASUSはノートPCを得意としています。このため、万能タイプPCメーカよりもシェアが向上したのでしょう。

後、なぜかGartnerはトップ5ではなくトップ6を前回から掲載し続けています。前回は第5,6位の差が小さかったためだと思われますが、どうしたのでしょうか?

また、1H'10が終わったため2010年のPC出荷台数予測を前半の数字を元予測してみました。

上半期(万台)

通年(万台)

通年/上半期

2004

8,811

18,898

2.14

2005

10,001

21,812

2.18

2006

11,225

23,943

2.13

2007

12,381

26,820

2.17

2008

14,291

30,156

2.11

2009

13,536

30,626

2.26

平均

2.17

2010

16,721

36,222

2004~2009年までの通年/上半期の平均値(2.17)を1H'10のPC出荷台数(1億6721万台)にかけると3億6,222万台になります。Gartnerは一番最新の2010年PC出荷台数予測は3億7660万台です。今のペースでは若干厳しいのではないかと思われます。

やはりミニノートPCの成長が緩くなってきたためでしょう。こればかりはメディアタブレットの登場があったためだと思われます。打開策はPC出荷台数に関係ないですが、メディアタブレットを出すことでしょう。ただし、ネットブックのシェアを気にして中途半端な製品を出すとトータルとしてあまりうまくいかないでしょう。ここはネットブックを全滅させるつもりで良いメディアタブレットを出していただきたいものです。

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