V8 Bnechmark Suite version 3を修正してみる
主要なJavascriptベンチマークのひとつであるV8 Benchmark Suiteが、version 3になっています。version 3では、RegExp(正規表現)が追加されるほど大きな変更がありました。とは言え、ベンチの取得しづらさは改善されていません。そこで、以前のように修正してみました。
但し、version 2以前はzipファイルがダウンロードできていたのですが、まだversion 3はzipが置かれていません。
このため、base.js、richards.js、deltablue.js、crypto.js、raytrace.js、earley-boyer.js、regexp.js、style.cssにアクセスして一箇所に保存してください。
次に、「ソース置き場」にあるrun_kai_3.zipをダウンロードして解凍してください。run_kai_3.htmlが出来上がるためそれを、先ほどjsファイル群と同じところにおいてブラウザで表示してください。操作類は以前と同じです。
V8 Benchmark Suite version 3を主要なブラウザの製品/alpha/beta/rc版で測定してみました。測定を行ったPCの環境は、Phenom II X4 940BE&Vista 64biitです。
ブラウザ | Score |
---|---|
Chrome 2.0.160.0 | 2,568 |
Chromium 2.0.163.0 (9538) | 2,439 |
Chrome 1.0.154.48 | 2,006 |
Webkit r40802 | 1,959 |
Opera 10 alpha | 275 |
Opera 9.63 | 254 |
Firefox 3.0.6 | 244 |
Safari 3.2.1 | 228 |
Firefox 3.2 alpha 1 pre | 180 |
Firefox 3.1 beta 3 pre | 162 |
IE 8 RC1 | 119 |
IE 7 | 70 |
結果には関しては、Chrome/Webkitは以前と変わらず上位を占めています。但し、version 2に比べてRegExpが追加されたためほとんどのブラウザのScoreが落ちています。このため、以前の結果と比較するのは難しいでしょう。
それでも、ブラウザが日々進化を遂げているのですから、ベンチマークの方も進化する必要があります。PCのビデオ系ベンチマークは、定期的にバージョンアップしているものが少なくありません(3DMark等)。
このため、Sunspiderように変わらないよりも、定期的に更新してくれたほうが良いのではないかと考えています。いや、あまり速いペースで更新されても困るんですけどね。