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娘を攻撃する学校裏サイトに親としてメッセージを書いた結末

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昨日の「学校裏サイトで娘が実名で攻撃され、父としてメールを送ってみた」の続きである。

 メールの次に考えたのは、掲示板の管理人に連絡して、誹謗中傷の書込みを消させることである。

<管理人に対して書き込みの消去を依頼しても意味がない>

 期待してはいなかったが、この掲示板の管理人(?)に対して、このような書き込みを削除するように依頼しようと思った。 しかし、娘の話によると掲示板の管理人は、その学校の生徒であることも多く、その管理人が中傷記事を書いている例もあるそうだ。 また、仮にコメントを消してくれたとしても、「消した」という事実が反発を招き、新たなコメントが書き込まれることになる。 そして、この掲示板意外でも次々と誹謗中傷記事が広がっていくので、削除は逆効果なのだ。

 確かに以前、PC-VANやNiftyでこの手のトラブルが起きた時に、議長がメッセージを消してさらに大きな問題になったことがあった。

 これらの「いじめ」に対しては、無視して沈静化を待つ方法もあるのだが、どうも、私の性分に合わない。 良し悪しではなく我慢できないのだ。 正々堂々と裏サイトに正面から入って、自分の意思を皆に知ってもらい、協力してもらうことが重要であると思った。

<IT会社に務めるお父さんとしてメッセージを学校裏サイトに書いてみる>

 私は、娘の学校の行事には殆ど参加している。

 参観日の後のクラスの親睦バレーボールでは、親では私一人だけがクラスの生徒たちに混じってPlayしたし、クラスの花火大会(手に持つ花火)にはクラスの生徒たちに混じって、私の家族全員が参加した。

 部活も遠くまで応援に行き、バーベキュー大会では肉焼き奉行になった。

 クラスや部活のものが、今回の件に絡んでいれば(可能性は低いと思うが)、彼らは、間違いなく私のことを知っているはずだ。 私の書いたメッセージを見たら、すぐに私のやさしい(?)顔が思い浮かぶだろう。

 これらの誹謗中傷を書きこむ者たちは、本当に軽い気持ちで書いている。 子供同士のちょっとしたコミュニケーションミスで憎んだり、プライドを傷つけられたり、ひがんだりした一時的な感情で書いているのだ。

 多くの「学校裏サイト」は、学校生活で必要な通常のコミュニケーションとしての役割だけでなく、イライラを発散させる場所としても重要な役割を持っている。 ただ、これらの中傷コメントの書込みが、どれほど本人を苦しめるか、家族や社会にどれほどのインパクトを与えているかという重大性を理解していないだけだ。

 だから、私は、常に真摯な対応をするべきであって、けっして感情的になってはならないと考えた。 しかし、裏サイトに好き勝手に書き込んでいる者たちに緊張感を与えることも必要だ。

 娘には内緒で(もちろん、後で怒られたが、、)、その「学校裏サイト」の掲示板に思いに任せてメッセージを投稿した。

 乱文だかそのまま掲載する。

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「私は、No.**、**などで誹謗中傷を受けている○○(私の娘の実名)の父です。 吉田 賢治郎といいます。 

 個人名や個人が特定できる形での私の娘への個人攻撃をやめていただきたくお願いにまいりました。

 私は家族が生き甲斐であり、家族のために日々一生懸命働き、家族を守り育てるために思いつく限りの事をおこなっています。

 私は娘を心から愛しています。

 これらのコメントを書かれた方は、恐らくそれほど悪意はなく、軽い気持ちで書いているものと思いますが、私が愛する娘に対して、このような書き込みを見ていると、私はとても辛いのです。 私の家族全員がこれらの書込みに心を痛めています。 私の気持ちを理解ただき、今後、あのようなコメントを書くことがないようにお願いいたします。

 私の娘にも間違いや失敗はあるかもしれません。 そんな時はぜひ、直接、顔を合わせて言ってあげて下さい。それらの意見や指摘を受け入れられるように育ててきたつもりです。

 皆さんに理解していただきたいのですが、匿名あるいは偽名で様々なコメントを書いていますが、"IPアドレス"という情報から、皆さんが"どこから"これらのコメントを書いているのか(アクセスしているか)を、ほぼ特定することが出来ます。

 私はコンピューター会社に勤め、ITmediaというWebサイトでブロガーをしています。   http://blogs.itmedia.co.jp/kenjiro/

 もし、娘に対する辛らつなコメントによる攻撃が「今後も」続くようであれば、私を支援してくれる様々なIT会社の知人や他のブロガーなどの助けを借り、あらゆる手段を使って、その者を見つけ出します。

・個人攻撃を行うことが、このサイトの利用規約に違反していること、

・匿名でも、いざとなれば、皆さんがどこから書いているかを見つけ出すことが可能なこと

・そして、私の娘に対する誹謗中傷が「今後」あった場合には、父として、IT業界の人間として、どんな汚い手段を使ってでもその者を見つけ出す強い覚悟であること

 をご理解いください。

 できれば強引な手段をとることは避けたいと思っていますので、皆さん、ご協力をよろしくお願いします。 なお、私に対する意見などあれば、以下のメールまでご連絡いただければと思います。

 電子メールアドレス: Kenjiro××@kjps.net

今後、この掲示板が前向きで楽しいコメントにあふれ、悩みを相談しあえる場になることを期待しています。 乱文失礼しました。」

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 誹謗中傷のコメントを書いたものに対して謝罪も求めなければ、コメントも削除させなず、犯人探しをせず、単に私の思いと、娘を守るという強い意志を知ってもらいたいと思った。

参考→誹謗中傷コメントを「削除」させるか「無視」するかの判断方法

 私が、このメッセージを書いた後、

この掲示板では、何も無かったかのように携帯電話の話題、音楽、宿題や彼氏のこと、文化祭や学校の先生への軽口、などのコメントが続けられている。普通のコミュニティは平行して動いているのだ。

 私がこの裏サイトにメッセージを書いて1ヶ月たったが、このサイトでの「いじめ」コメントはまったくない。 私の娘は一部の者の一時的なはけ口の対象となっただけだったのだろう。

ここで(一人で)終結宣言させていただくこととした。

 しかし、ここのサイトが沈静化しても、私のメッセージのために、他の「学校裏サイト」に移って今以上に炎上していたり、より深く暗い(検索にヒットしにくい)「学校裏サイト」で誹謗中傷が行われている可能性があるのではないかと不安になってきた。

 次に、他の学校裏サイトへの「転移」していないかを探ることにした。

続く → 娘を攻撃した学校裏サイトでの「いじめ」が解決した~子供のネット規制は禁酒法時代の二の舞か?

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*前記事でも書きましたが、半年以上前にこのブログに投稿するために書いたものです。

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