かつて大学翻訳センターだったDHCの売上1000億円&経常利益90億円:1分から読める注目の非上場企業の決算情報
かつて大学翻訳センターだったDHCの売上1000億円&経常利益90億円など、2015年11月18日の1分から読める注目の非上場企業の決算情報です。
第40期決算公告 11月17日官報58頁より
売上高
102,946百万円
経常利益
9,148百万円
当期純利益
4,707百万円
利益剰余金
92,124百万円
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企業情報
企業概要
「0120、333の906〜♪」のCMや「通販化粧品売上No.1」でおなじみのDHCですが、1972年の創業から1983年に基礎化粧品の通信販売事業を開始するまでは、大学の研究室を相手に洋書の翻訳を行う等の事業を中心とした「大学翻訳センター (Daigaku Honyaku Center)」だったのは割と有名な社名の由来です。
現在では、健康食品の取扱品目377を有する最大手企業に成長、化粧品や健康食品の他にも、医薬品、海洋深層水、アパレル等の製造販売、ホテル事業など幅広く事業展開し、従業員数2800人、国内直営店200店舗、会員数は1200万人を超えているとのことです。今回の決算情報を見ても、売上1000億、経常利益も100億近いですね。ちなみに、今でも大手翻訳・通訳会社としても大手の一つで、翻訳者、ネイティブリライターなど1200人以上の社内外のスタッフによって44言語に対応し、翻訳・通訳サービスを提供しているそうです。
とはいえやはり気になるのは、どうして大学翻訳センターだったDHCが化粧品を扱うことになったのか、という点ですが、これは調べてみても、「創業者の吉田氏がスペインを訪れた際に、完全有機栽培のオリーブオイルの持つ天然の美容成分に直感を得て製品化した」とも「会長が飲み仲間の美輪明宏さん(CMにも出演されてましたね)に『オリーブオイルがとても肌に良い』と聞いて始めた」とも「事業戦略として、高単価かつ元手のいらない翻訳業で貯めた資金を投入した新規事業のネタがたまたま化粧品販売だった」とも語られていて、実はどれも真実なのか、あるいは本当の理由は別にあったのかは謎のままです。
ただ、いずれにしろ公式サイトの会長メッセージを見ても伺い知れる、売上1000億の非上場企業を一から作りあげた創業者の吉田氏の強烈なキャラを刺激するようなキッカケがあったのは間違いなさそうです。
その他企業情報
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決算数字の留意事項
基本的に、当期純利益はその期の最終的な損益を、利益剰余金はその期までの累積黒字額or赤字額を示しています。ただし、当期純利益だけでは広告や設備等への投資状況や突発的な損益発生等の個別状況までは把握できないことがあります。また、利益剰余金に関しても、資本金に組み入れることも可能なので、それが少ないorマイナス=良くない状況、とはならないケースもありますので、企業の経営状況の判断基準の一つとしてご利用下さい。
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