コルシカが日本の電子書籍の遅れを取り戻す(3)
映画から書籍に話を戻します。
書籍も紙である必要はなくなってきた。
もちろん昔から慣れ親しんだ紙がよいと言う方は大勢いらっしゃる。
だが子供達はそれが紙であれPCであれ、NintendoDSiや携帯電話、もしくは
Kindleであっても特に気にしない。一番便利な方法で本を読むだろう。
「一番便利な本の内容を読者に届ける方法」
はどんな方法だろうか。
1、紙に印刷して書籍として流通させ、読者に届ける
2、PC、Kindle、ケータイ、iPhoneなどの電子機器にインターネット経由で
読者に届ける
紙も嫌いではないが、かさばるし、重いし、なにより本屋に行って購入するか,ネットで注文してしばらく待たないと手元にこない。ネットだとそのコンテンツが読みたいと思ったら数分以内に読めるだろう。データそのものには重さは全くないし、かさばることもない。後はそういうライフスタイルに慣れるだけである。
紙に親しんでいない若年層は一度2番のライフスタイルに慣れると、紙を使用
した読書をしなくなるだろう。
その次世代のライフスタイルの覇者になるべくアメリカでは
Google,Amazon,Apple,Barnes & Nobleが恐ろしい勢いで闘っているのだ。
では日本の現状はどうなっているか。
ちょっと古い統計だが
印刷界OUTLOOK2008
ここを見てもらうと、近年月刊誌、週刊誌の発行部数が落ち込んで
いる様子が一目瞭然である。
また日本の電子書籍の主流流通サイトである
eBookJapan
をみても漫画がほとんどで雑誌が電子媒体で流通しているようには見えない。
この絶妙のタイミングであれば
「コルシカ」のサービスは強固に否定されることはないだろう。
あらためて危機感を募らせている雑誌業界がさらに真剣に議論し
電子媒体での配信を前倒しに考えてくれることを期待したい。
僕の願いはただ一つ、日本のサービスが最低でも日本では電子書籍流通の
最大手になって欲しいのである。
このままでは海外のサービスに負けてしまいそうで怖いのである。
僕にできることと言えばこうやってブログを書いて少しでも議論が
巻き起こればよいなと思ってます。
日本発のサービスに期待してます。