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SIMロック解除とキャリア御用達ではないベンダー各社やMVNOの未来を考える時期なのかも。

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私は、大そうな事を語れるほど、専門性があり、業界に精通しているわけではないので、あくまでもユーザまたはユーザ支援という視点で、書かせて頂きますので予めご容赦下さい。

参考までに、 オルタナブロガーの『SIMロック』に関連する記事の検索結果 についても、是非ともご参照ください。

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◆ケータイ大手3社とその他という構図

とてつもなインフラを持っているNTTドコモさんを中心として、au/KDDI、そしてiPhone・iPadというAppleの歴史的に最も売れているデバイスを軸とするソフトバンクモバイル(SBM)というケータイメガキャリア3社と、その他全てということになるわけですが。

その他の回線って使った事無い人も多いですよね。ウィルコム、イーモバイル、UQ WiMAX、日本通信は、それぞれの特徴をもってここまで戦ってきていますが、共通点は、

『データ通信』 ですよね。

PHS網、データカード、下り最大40Mbpsの高速通信、風穴をあけた(?)世界初のデータ通信MVNO・SIMカード事業。

旧来の通話のみから、ケータイによるモバイルインターネットの時代となり、高速化・大容量化を経て、スマートフォンの時代になりつつある昨今ですが、データ通信カードは、PHS網からのスタートかと思いますが(ケータイのお尻=シリアルインターフェイスにケーブル繋いでモデムとして使うデータ通信もありましたが。)歴史はもう15年近くになるのでしょうか。

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◆音声(通話)とデータ通信

ケータイの用途として、通話をする時間がとても短くなり(あるいは比率として低くなり)、メールやTwitterなどの文字によるコミュニケーション、ブラウジング、動画閲覧などが主体となったことで、

インターネットが使えるケータイ から 音声(通話)もできるネット端末 へとシフトしつつあるのではないかと思います。

もちろん、『ネットはつかわねぇ』という人も高齢者を中心に多数いるかと思いますが、その高齢者さえも、子孫の写真をプリントしてもらうことよりも、メールなどで添付された写真やデジタルフォトフレームに送られてくる写真のほうが、鮮度の高いものが見れるので、知らず知らずのうちに、ネットに触れる機会が増えてくるでしょうし。

そして、従来の音声通信ではなく、Skype・fring・Nimbuzzなどのネット活用の音声通信サービスは、キャリアとの関係を考慮しないのであれば、十分に広まる要素をもっていることでしょう。 つまり、『音声(通信)もできる』は、場合によっては従来の音声通信網でなくても、あるいは、電話用端末は別にあるからデータ通信用端末が使えれば良いという事になるかもしれません。

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◆SIMロック解除

諸々の背景は、専門家の方々や総務省・メーカー・キャリア各社の見解を見て頂ければと思うのですが、従来、キャリアに端末を上納していないような新規参入の事業者へのSIMロック解除の価値について考えてみました。

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まずは、端末の設計・開発・製造を行うメーカーについて。

これは、具体的に新規参入したい方からお話も聞いたり、知人との話などから考えた事を含みますが、SIMロック解除が進むと、SIMカードのみの流通が広まる=キャリアは自社のSIMカードをより多く供給する=端末を売るという概念とは異なる時代が来るのではないかということ。
そして、巨大なメーカーに立ち向かう新規参入の端末開発事業者は、音声通信などのモジュールやデバイスをその端末に不要なものだけそぎ落としすることで、端末価格低下や設計・製造・出荷のスピードアップ向上、その他の特徴的な魅力を実装するなど、ベンチャー的な手段が取れる可能性がある=破壊的イノベーションの適用可能性があるということになると思います。

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次に、モバイルキャリア(通信事業者)について考えてみます。

※但し、モバイルキャリアの方から、なかなかホンネを聞ける機会(あるいは公開可能なホンネ)がないので、あくまでも仮説・想像ですので、ご容赦下さい。

『いつでもどこでも』のNTTドコモ回線をMVNOとして借り受けして、独自のサービスモデル・収益モデル・料金体系を確立すること、あるいは、何重ものバックアップ設備は用意しないものの、エリア拡大を主眼においた網の拡大を図るモバイルキャリア。

それにより、過去の無駄な投資を引き継ぐことなく、現在と未来にまい進できる=資産償却のストックが無い分だけ、損益分岐を上回りやすいモデルに注力できるでしょうし、機動力を発揮できることでしょう。

低額な定額サービス、ちょっとだけ使うためのサービス、ポータブルWi-Fiに向けた回線など、可能性がより広がるのではないかと。。。

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◆自分(友人・知人・家族)にとって必要な、欲しいサービスや製品は何なのか?

ここまで、適当なこと書いていたなぁと思うのですが、あくまでも自分なりのことで、『変化や進化などしなくても良い』とか、『SIMロック解除だのMVNOだの関係無いしわからない』でも良いのですが、それは、『誰々ならば』といった対象者などによって、必要なサービスや製品・欲しいサービスや製品は異なって当然であり、それだからこそ、

何が必要(現存)で、何が欲しい(未来)のか?

を今一度良く考えてみても良いのかなぁと思いました。
(iPadブログネタのときと同じようなフレーズな気がします、、、最近、記憶が悪くなったということで。)

ちなみに、私ならばですが、

  1. キャリアの提供する端末は音声中心で使うために保有する
    → 回線は、キャリアの回線が必須でも構わない(SIMロックでも良い)から、取得価格と維持費が安い方が良い。
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  2. 仕事などの為に必要なデータ用端末は、サイクルが短いものも多く、縛りが無い自由なモノを選択するが、音声については、SkypeなどのVoIPが使える程度で良い
    ※ちなみに、ノートPCは、省スペース省電力で、業務での資料作りなどに使うもので、ここには含まないものとします。最近は、Android端末のお陰で、ノートPCを使う時間が1/3以下になりました。 その半分以上がブログネタ探し・データ加工の時間かもしれません。もちろん、仕事に繋げていくわけですが。
    → 回線は、その端末次第で選べるモノがよく、2年縛りなど、長期割引前提ではなく、使う側の変化によって追加したり停止することが容易な方が良い
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  3. 複数の端末を使用するために、ポータブルWi-Fiルータのようなデバイスがあった方が良いが、先の変化への対応と同様に、できれば保有ではなく使用するレンタルのようなモデルが良い
    → 回線は、その使途にも依るが、3Gクラス以上の高速通信であればベストだが、複数回線を保有した際に、固定費が最小化、最大費用に上限があるものが良い。

というように、電話、通信端末、通信機器の3つについて、書きましたが、概ね現状と近未来を説明するもので、

  1. Xperiaは音声通信端末であり、移動中のデータ端末ではあるが、ポータブルWi-Fi経由のデータ通信を行うため、回線プランは通話用のミニマムなプランでエリアの広いドコモを選択
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  2. データ専用端末は、おそらくAndroidタブレットか、だぶつくか新機種が出たころの様子をみつつのiPadを手に入れたい。外出先の落ち着いた場所であったり、簡単な客先デモなどができるクライアント端末として機能してくれれば十分。
    もしかしたら、リビングand/orベッドサイド端末としての利用価値の方が高いかもしれないが、そこはXperiaの画面サイズと機能でも、今の視力のうちは大丈夫であろう。
    回線は、超低帯域でも構わないので、安い常時接続SIMを入手したい。
    現存するならば、日本通信のb-mobile SIM u300であり、期待すべきは128kbpsでも良いので、月額1,000円程度が良い。 なぜならば、家ならブロードバンド&Wi-Fi環境があり、出先ならば、通常はポータブルWi-Fiがあるから。 あくまでも補完的な、あるいはバックアップ的な回線として、使えれば良いという回線。
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  3. ポータブルWi-Fiは、現状の3G 下り7.2Mbps程度は確保したい。 但し、使途が変わったり、今後のサービスがWiMaxどころかLTE(Long Term Evolution =ロング・ターム・エボリューション)へと進化・変化することを考慮するならば、端末は、所有するよりレンタルによる保有が良く、回線も2年縛りではなく、いつでもストレスなく解約または変更できるものが良い。
    そして、ビジネスユースが大前提なので、カバー率の高い、つながる方のドコモさんの回線が必須と考えている。

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次回は、私の親ならどうなのについても、考えて書いてみたいと思っています。

というのも、つい前日、4年ぶりの機種変更を依頼されて、『らくらくホン』を最初の本命に据えてから、いろいろ本人に聞いて、かなり考えて、店頭もチェックして、そしてセレクトしたので、私よりも25歳も上の世代が、それもITとか機会とかが全くだめな人が何を考えていたのかという一例をお伝えできるかと思います。

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◆ポータブルWi-Fiルータ関連エントリー

2010/07/22 同じバッファロー製のルータでWi-Fi親機間リピーター通信(WDS)をやりたいだけなのに、光LINK(PWR-100D/NTT東・光ポータブル)は繋がってくれない。

2010/07/21 光LINK(PWR-100D/NTT東・光ポータブル)タイプA・SIMロック版でb-mobile SIMの3Gが使えました。 もちろん、FLETS SPOTも無事に開通です。

2010/07/20 フレッツスクウェア接続にはまる。光LINK(PWR-100D/NTT東・光ポータブル)の為にフレッツスポットに入りたいだけなのにFLETS SQUAREに入れないという罠(?)。

2010/07/19 NTT東の『光ポータブル』が届いたら、パッケージ記載の名称は『光LINK(PWR-100D)』だった。

2010/07/13 遂に電話キターーーッ!NTT東日本『光ポータブル(モバイルWi-Fiルータ)は19日のお届けが可能です。』

2010/07/03 激戦のポータブルWi-Fiルータ。バッファローのポータブルWi-Fi(DWR-PG)を買った人のお話&日本通信からb-mobile WiFiの質問に回答がありました。

2010/07/01 『光ポータブル 予約申込みのお客様へのお知らせ』というメールが届いたのですが・・・ そして、CiscoのAndroidタブレット『Cius』への期待。

2010/06/24 『光ポータブル』モバイルWi-Fiルータの「提供開始」とお届けの違い、実際のお届け予定などについて確認して見ました。

2010/06/23 NTT東日本『光ポータブル』モバイルWi-Fiルータは、6月25日より提供開始に決定。そして、事前予約は2010年6月23日(水)21時で一時受付終了です。

2010/06/19 忘れていませんか?NTT東の『光ポータブル』予約受付開始。さて困った、SIMロック版(NTTドコモ)とSIMフリー版のチョイス&フレッツお客様IDが見当たらない。

2010/06/04 バッファローPortable Wi-Fi(DWR-PG)はFREESPOTのWi-Fi接続も可能=iPadでもより高速に使える。でも既に初回予約受付は終了ですね。

2010/06/03 オルタナブロガーがBiz誠ブロガーをサポート…というか、iPadはWi-Fi・3Gのどっちを買えばいいの?というお話。

2010/05/28 iPad発売! ということで、Wi-Fi版を買う予定の友人への情報として、キャリアとポータブルWi-Fiルータ選定をまとめてみました。

2010/05/20 ドコモユーザが2010年夏モデルに買い替えて、iPadと併用する場合。

2010/01/31 『iPad×NTTドコモ=SIMフリー時代』となるか?

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