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No.11 小売業のネットビジネスへのチャレンジ

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日本テラデータのユーザー会であるTeradata User Group Japanで、第一回目の小売業分科会が開かれました。

テーマは、「小売業におけるマルチチャネルのあり方-データ統合・情報活用・マーケティング-」で、マルチチャネルの中でも、リアル店舗のビジネスが主体の小売業にとってのネットチャネルを主に対象にしました。

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ご参加されたのは、百貨店、GMS、専門店等のユーザー部門とIT部門の皆様で、深い議論を行うことを意図して少人数で行いました。同じ小売業でもネットビジネスの目的や課題はまったく違い、その結果大変盛り上がりましたね。

例えば、リアル店舗で成功した百貨店等がネットビジネスを行う場合、ビジネスモデルはまったく異なるので、業務に対する発想の転換や、そもそも組織形態や人材を変える必要があること、さらには業務オペレーションもネット向けに変える必要があるということなどが活発に議論されました。

最初に、千趣会マーケティングサポート株式会社 代表取締役 中山悦二郎様より、「マルチチャネル化時代、その背景と情報活用のあり方」について、具体的な経験談をご講演いただきました。

もともと通販会社大手の千趣会でビジネスを行っていた中山様がおっしゃるには、「通販会社はお客様に実物をお見せしたり商品に触っていただけないというハンディキャップのあるビジネス。“マイナス”からのスタート。リアル店舗は意識するが、カタログだけの限界から自然にネットビジネスに販売チャネルを拡大して行った」とのこと。なるほどと思いましたね。これはひとつの大きな「知見」であると。

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また、データ分析の観点では、「リアル店舗の販売もカタログによる販売も、お客様の購入後の分析しかできないが、ネットビジネスではクリックストリーム分析によって購入前の分析が可能になる。サイトの閲覧をしても購入しない人や、カートに入れたのに買わない人の行動分析ができる」と。分析後の施策において、これまでとは異なる様々なアクションが取れるということですね。ネットビジネスはリアル店舗のビジネスとはまったく違うのだなあとあらためて思いました。

あっという間の5時間でした。ご出席の皆様に心より感謝申し上げたいと思います。皆様ご自身が何らかの有用な情報を持ち帰っていただけたなら会を催した甲斐があります。私はモデレータをさせていただいたのですが、私自身も大変勉強になりました。

グローバルなインターネットの時代。ネットをいかにビジネスに生かして行くか真剣に考えることが避けて通れなくなって、久しいですね。しかし、未だに試行錯誤と言えます。一方で、完成形はないでしょう。

今後は、店舗、カタログ、ネット等の各チャネルの特性を見極めた上で、戦略的に最適な組合せで展開することが重要であると思いますね。

Comment(1)

コメント

村部

お久しぶりです。
Rでの勉強会でもこのお話がありました。
私が一番感心したのは紙媒体のプッシュメディアとしての特性の解説でした。
チャネルごとの強みを少し理解した気になりましたが、この記事を読んでまだまだ特性があるのだなと感じました。

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