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CRMシステム作っている会社に勤めるシステムエンジニアの日記帳。

ケータイ絵文字をUnicodeとして標準化しよう。

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Google Japan Blogに「絵文字のユニコード符号化:符号化提案用のオープンソースデータ」という記事が載っていた。最近、iPhoneでも絵文字が使えるようになったようだが、日本の携帯電話文化の中で広まった絵文字を、Unicodeとして標準化しようという動きのようだ。

携帯から利用出来るシステムを作る時、絵文字の取り扱いには苦労させられる。携帯メールであれば、最近はキャリア側で絵文字を相互変換してくれるようになったが、携帯サイトでの表示に関しては、まだそこまで至っておらず、キャリアに合わせた変換の仕組みを実装する必要があった。また、PCからも利用出来るようにするには、絵文字を画像として表示する機能を実装するか、あるいは絵文字の使用を禁止する必要があった。(この場合「お願い文」を掲載するだけじゃあダメで、絵文字を削除する機能が必要になったりするんだが)

オレは日常絵文字は使っていない。実際、今年に入って絵文字使ったメールを打った記憶もない。(顔文字は使い倒しているが……ナニゲに送信履歴を眺めてみると、オレが最もよく使う顔文字(?)は「onz」だった)しかし、日本の携帯電話の利用シーンにもはや絵文字は欠かすことが出来ず、実際iPhoneにまで搭載されたことを考えても、絵文字に対するニーズは相当高いんだと思う。ならば、携帯から利用出来るシステム、特にコンシューマ向けのシステムを作る際には、どうしても絵文字対応を考えなければならないだろう。大変なのだが。

現時点で、各キャリアの絵文字にはUnicodeが割り振られているが、これはキャリアが独自に割り振ったもので、標準化されたものではない。だが、絵文字が標準定義され、各キャリアの独自Unicodeともマッピングが出来るようになれば、絵文字の互換性を持たせたシステム作りはかなり楽になるだろう。さらにPC用のシステムフォントが絵文字部分にも対応してくれれば、オレは間違いなく欣喜雀躍する。

ただ、キャリアによって搭載されている絵文字の数が違い、また、網羅されている絵文字の内容も微妙に異なるため、絵文字の変換ルールの策定は簡単な作業ではないと思う。例えば、NTTDoCoMoの「鉛筆(拡14)」の絵文字は、auなら同じく鉛筆を描いた「エンピツ(149)」に当てはめればいいと思うが、SoftBankには明らかに「鉛筆」を表した絵文字がない。「紙と鉛筆」が描かれたE301の絵文字が置き換え候補になるんだろうが、しかしこの絵文字はNTTDoCoMoの「メモ(76)」の置き換え候補にもなり得る。

全ての絵文字に変換ルールを割り当てるのは大変な作業だと思うが、携帯システムに携わる人間としてはヒジョーに気になるので、プロジェクトの動きに注目したい。

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