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仕事に絡んだ四方山話などを徒然にと思いつつも、読んで興味深かった本ネタが多くなりそうでもあります。

【雑感】業界の慣習は社会の非常識です。

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 ちょっと前まで“バイトテロ”なんて現象が立て続けに起きていましたが、そちらの終息(したのかどうかはわかりませんが)と入れ替わるように、今度は企業の「食の偽装」問題が頻発しています。阪急阪神から始まって、近鉄、京阪、高島屋に三越伊勢丹と、オールレンジ攻撃な様相も出てきていますが、京都吉兆に至っては食品衛生法違反の可能性もあるとかで、、船場吉兆の教訓はどこに行ったのかとも。

 最初は「誤植」との言い訳で乗り切ろうとしていた経営サイドも、ここまで来るとさすがにそうも言っていられないようで。上も下も関係なくいろいろ出ているなぁといった感じですが、「食品業界」全体に何かしらの“宿痾”がはびこってるんですかね、ともなんとなく。それにしても、このタイミングの良さ、、従業員や下請けサイドの意趣返し、ではないですよね、さすがに(汗

 何を信じていいのか分からなくなってきましたが、受け手であるこちらも、本物を見抜くリテラシーを持たないと、なんでしょうね~、、最近の高級志向復調に水を差す事が無ければいいのですがとも、思います。

 ちなみに、ここ最近でおせちシーズンを目前にして急騰しているという“伊勢海老”。学術的に“イセエビ科”という科目があるそうで、国産でも外国産でも、どちらも同じイセエビ科に分類されるそうです。言葉は悪いですが、その隙間を突いた形で“伊勢海老”ブランドと勘違いさせるような商法がまかり通っていた、、のかな?

 よくよく見れば、ちゃんと産地が明記されているそうなので“偽装”とまでは行かないのでしょうが、私が買っていたら勝手に“伊勢海老”と同一視して選んでいただろうなぁ、、とも(買わないので被害にあった事は無いですが)。

 “分かりやすいように”記載されていれば納得ずくで買うでしょうし、味がよければ国産だろうが外国産だろうが気にしません、、むしろ“イセエビ科”って分類があるんだなぁ、、と面白がると思います。

 クルマエビもシバエビもイセエビも、和牛も国産牛も、業界独特の慣習だったのかもしれないですが、普通の社会では慣習でも何でもないわけで。どんな“情報”であれ、メリットもデメリットもきちんと伝えていかないと、発覚した時の風評被害が大変だな、と『「戦略力」が身につく方法』で述べられてた“顧客中心主義”を思い出しながら、自省も込めて徒然に。

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