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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

書評「内向型人間のリーダーシップにはコツがある」

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こんにちは。「分かりやすく書く力向上研修」を手がけている開米瑞浩です。

もう年末なので、ここ数年来おつきあいがある渡瀬謙さんの「内向型人間のリーダーシップにはコツがある」という本を読んでみました。いや、年末とは何の関係もないんですが(^^ゞ
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渡瀬さんは「超・内向型」の性格で「人としゃべるのが苦手」でありながら、リクルートで営業成績全国一位などの圧倒的な営業の才を発揮してきた方で、今は同じような「内向型」性格の営業マン向けの営業ノウハウ教育をされています。

その渡瀬さんが書いた「リーダーシップ」の本。
タイトルに「内向型人間のリーダーシップ」とあるわけですが・・・もうここで既に違和感ありまくりですよね。なにしろ、世間一般で「リーダー」という言葉でイメージするのはおそらくこんなリーダー像です。

(本書「はじめに」より引用)
そんな私が、ある日、部下を持つリーダーになってしまったのです。
それからは、不安と恐怖の毎日でした。
リーダーになった以上は、どんなにイヤだろうと部下をまとめ上げて、叱咤激励しながら、与えられた任務をこなさなければならない。
日々、人前に立って指揮をとり、辛くても笑顔を絶やさず、部下の見ている前では常に威厳を保ち続けなければならない・・・・


そんな「不安と恐怖」から脱するためのヒントがこの本には満載です。

私も渡瀬さんに負けず劣らずの内向型なので(ホントですよ)しみじみ納得してしまうのですが、「内向型の性格を変えて、世間一般のイメージに合うリーダーになる」ことをもし求められたら、確かに「不安と恐怖の毎日」になってしまうことでしょう。

いや、無理ですって、そんなの。

ですが、「リーダーシップ」を発揮するスタイルは何も「世間一般のよくあるリーダー像」だけではない、ということを教えてくれるのがこの本です。

序章 内向型って本当にリーダーに向いてないの?
    ――私がその立場に立って初めて見えてきたこと
第1章    内向型リーダーにはこれだけの長所がある
    ――ちょっと視点を変えるだけでマイナスがプラスに!
第2章    こうするだけで部下との人間関係はグンとラクになる
    ――コミュニケーションの悩みはこれで解決!
第3章    このやり方なら自分にムリせず部下育成ができる
    ――内向型ならではの「ほめ方」「叱り方」「任せ方」
第4章    うまくまとめようとしないほうがチーム力は上がる
    ――強いリーダーシップなんてなくてもOK!
第5章    ピンチのときこそ内向型の強みが活きてくる
    ――これで、あなたはどんな壁も乗り越えられる!
終章 肩の力を抜けば、自然に部下と結果がついてくる
    ――あらためて内向型リーダーに伝えておきたいこと

ちなみに私は現在、雑誌や書籍の原稿を書くほかに、企業研修の仕事をしています。というより研修のほうが主です。「書く」ほうは特に問題ないのですが、研修のほうは「大勢の知らない人の前で喋る」必要があり、「場合によってはきわどい質問にも人前で受け答えしなければいけない」ため、私のような内向型の人間にとっては本来かなりのストレスがあるはずの仕事です。

が、しかし、この10年は研修の仕事をメインにやってきて、意外にそれほどストレス無く、というより今では楽しんでしまっています。これも自分に合うスタイルを工夫して見つけてきたからなんだろうな、と、この本を読んでいてそう思いました。

渡瀬さんは会社を経営していて部下を持った時の経験を元に「内向型人間のリーダーシップ」のコツを書いています。それがまた、「ああ、あるあるこういうこと」と思うようなことが多く、同じ内向型人間としては「いいね!」を100回押して15年前の自分に読ませてやりたいぐらいです(^o^)

「辛くても笑顔を絶やさず、部下の見ている前では常に威厳を保って叱咤激励し続ける」そんなリーダー像に違和感を感じている方は、ぜひ一度読んでみてください。


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