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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

「まっすぐ順番につながる」 部分が見つかると、良い図解の手がかりになる

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こんにちは。文書作成能力向上研修を手がけている開米瑞浩です。

来る11月18日に発売されるIT専門誌、「SoftwareDesign」(技術評論社)12月号の第2特集、

エンジニアの伝わる図解術 ~ 下手でも好印象で効果絶大
2013-10-31-00.PNGのサムネール画像

の紹介シリーズその2です。(→ その1はこちら

なお、20ページの特集記事中の一部を抜き出してますので、説明不足なところはありますがご容赦ください。

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 (・・前略・・)と、ここまで書いたところで前の出題の解答といきましょう。図1、図2、図4の共通点とは何か。それは

真っ直ぐ順番につながる部分がある
 ということです。「真っ直ぐ」「順番につながる」というこの2点、実は図解をする上で東の横綱クラスに重要です。といっても、2003年に図解研修を始めたときも筆者自身はその重要性が分かっていませんでした。あまりに単純な話で自分ではハッキリ意識せずにやっていたぐらいなので、こんなものがノウハウとして必要だとは思わなかったのです。しかし現実に図解研修をやってみると、この「単純な話」を知らずに壁にぶつかって「うまく書けない」と悩んでしまう人が非常に多かったのが事実です。ぜひここは知っておいてください。

 そしてもう一つ大事なのが、

同じ種類の情報を揃える

 ということです。例えば図2の「フロー」部分を見ると「動機を確認する」「型を真似る」「引き出しを増やす」と、動詞で揃えています。ここでもし最後が「引き出し」で終わっていたらかなりの違和感がありますね。「同じ種類の情報を揃えること」もまた、複雑な情報を分かりやすく図解するためには西の横綱クラスに重要です。これもあまりに単純すぎて多くの人が軽視している、そんな種類のノウハウなのです。

 なお、「フロー」といっても必ずしもIT業界でいうところの「処理のフロー」ではありません。図2は動詞でまとめているので「処理のフロー」の一種ですが、図1は「状態」の変化を表していて、図4は「GPS衛星」「GPS機能搭載カメラ」のようにある種の「装置」を表しています。(実は「写真データ」や「アプリケーションソフト」も「装置」と見なすことができます。どちらもハードウェアではないので「装置」とは呼びにくいですが)。
 ためしに「GPS機能」のフロー部分をこう書いてみましょう。

(図版省略)

 こんなふうに異質な情報が混じるとどうしても違和感が出てきます。とはいえ、絶対にやってはいけない、というわけではありません。プログラムはコンピュータを動かすものなので厳密に書かなければ動きませんが、図解は人間が読むものなので、要は人に通じるなら何をやってもいいのです。「不自然だけれど、あえてこうする!」と確信をもってするならそれは十分「あり」な選択です。しかしその確信がないままなんとなく書いていたら図8のように「異質情報混在になってしまった」というのは良くないので、避けてください。
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・・・・今回は以上です。SoftwareDesign誌12月号は11月18日発売です!

↓関係ないですがこれはその原稿を書き上げて行った新宿のバーでのヒトコマ
PA310100-toy-shadow.jpg
(Olympus OM-D E-M1 + LUMIX H-H020で撮影)

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