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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

一本真っ直ぐ通る流れを探すと構造化しやすい

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昨日ご案内していたとおり、本日も VoiceLinkを使って行った「開米の図解ライティング講座」を行いました。本日午前中に行ったその内容を紹介します。

今回は「酒に含まれるアルコール」という事例と、時間が余ったのでもうひとつ「インバータ」という事例について話しました。

【酒に含まれるアルコール】説明文
酒に含まれるアルコール分はほとんどの場合、酵母による糖のアルコール発酵によって作られる。

果実から作られる酒(ワイン)は、果実中に含まれる糖分から直接アルコール発酵が起こる。

しかし、麦・米・芋などの穀物類から造る酒の場合、原材料の中の炭水化物はデンプンの形で存在しているため、先にこれを糖に分解(糖化)する。

糖化のためにはアミラーゼ等の酵素が必要である。酵素の供給源として、西洋では主に麦芽が、東洋では主に麹が使われる。


【インバータ】説明文
厳密には、直流電力を交流電力に変換する装置あるいは装置の一部をインバータと呼ぶ。バッテリー電源の交流変換装置、直流電気鉄道のインバータ装置はこのタイプのインバータ装置である。一方、日本においては、相数・周波数・電圧等の異なる交流を得るために、商用電源の単相交流、三相交流を、一旦整流器で直流に変換してから、再度交流にするための、整流器(コンバータ)と(厳密な意味での)インバータを組み合わせ、同一パッケージ内に収容した電力変換装置全体をインバータと呼ぶことも多い。

上記2つの説明文、なにか似ていませんか?

と聞くと、えっ?? と意外に思われるかもしれません。一方は化学・生物系の話、一方は電気の話というわけで、全然違う話に見えるからです。

でも、図解してみると何が似ているかがわかります。

「酒に含まれるアルコール」の図



「インバータ」の図




どちらも、「真っ直ぐ順番につながった、一本通る流れ」の部分があります。

アルコールのほうは、「デンプン→糖→アルコール」。
インバータのほうは「交流→直流→交流」。

これ、どちらも「原材料を加工して違うものを作って行く」工程と考えることができるわけです。(電力を「原材料」と言うのは違和感があるでしょうが)

実はこういう「真っ直ぐ順番につながった、一本通る流れ」というのはよく出てきます。
複雑な情報を、その構造を見抜いて図解しようとするとこれが出てくるケースは非常に多く、それが見つかるとそこを手がかりにして周辺の情報をペタペタ貼り付けることで全体の図解が出来てしまうことが多いので、考えるきっかけとして役に立つことが多いです。

そんなわけで、「真っ直ぐ順番につながった、一本通る流れ」を考えることを普段から意識してみてください。


開米の図解ライティング講座@VoiceLink は、そんな話を音声とustream画像で解説するオンラインセミナーです。

次回は16日(月)13:30~で行います。またお会いしましょう!

7月16日(月、祝日) 13:30 ~ 14:30
テーマ:「ペルソナ」
https://www.vlvlv.jp/#!/room2976

新商品を開発するときに使われる手法の1つである「ペルソナ」メソッドを説明している文書を題材にして、それをわかりやすく説明するための構造化・図解案を考えるプロセスを紹介します。
13:30から30分~1時間程度、聴講無料です! 
 
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