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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

16日13:30~図解ライティング講座 「ペルソナ」 の説明チャート作り編

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16日13:30~から予定している、次回の図解ライティング講座@VoiceLinkの内容について予告します。

次回は、下記の文書を題材にします。この内容の理解を助けるような図を書いてください、という問題です。

一見長くて手を付けにくく感じるかもしれませんが、実は今日の講座でもやった「一本真っ直ぐ通る流れ」を見つけるとあっさり出来る、そんな問題です。

詳しくは、16日午後にVoiceLinkでお話しします。またお会いしましょう!

【ペルソナ】メソッド

 近年、商品を開発する際には、典型的なユーザー像を詳細に設定する「ペルソナ」と呼ばれる手法が使われる例が増えている。

 「ペルソナ」というのはラテン語で「人」を表す言葉で、英語のperson の語源である。
 商品開発手法としての「ペルソナ」では、その商品を使うユーザー像を極めて詳細に設定する。たとえば、家庭用のクリーニング用品を開発する際、従来は「30代で子供のいる専業主婦」という程度のユーザー像で商品の仕様を決定していたのに対して、ペルソナ法では「山下宏美、32際、6歳と3歳の2人の男の子の母親で専業主婦、フラワーアレンジメントが趣味で子育てのかたわら教室に通っている。夫は電機メーカーに勤めるエンジニアで帰宅は毎日8時~9時ごろ、月に一度は家族で外食に出かけるのが楽しみ・・・(以下略)」といった形に、特定の個人の生活イメージが描けるほどに詳細な設定を行って、「誰が使うものか」というイメージを商品開発の関係者間で共有するのである。
 そうしてユーザー像を明確にした上で、それに合わせて商品の仕様を決定する。ここでは設定した「ペルソナ」に合わない仕様を大胆に切り捨てることが肝心だ。「念のためにこういう機能・効用も入れておこう」という提案の大半は「いや、山下宏美さんはそんな機能は使わないよ」と、ペルソナを基準にバッサリ切り捨てる。これによって商品仕様がシンプル化する。
 商品の仕様を決定したら、試作品を作る。それを、設定した「ペルソナ」に極力合うユーザーにテストしてもらい、率直な感想の声を集める。
 その結果を見て必要に応じて商品仕様を変更し、また試作品を作ってテスト、というプロセスを繰り返して商品化をすすめるわけだ。

 このような「ペルソナ」式商品開発プロセスでは、「ペルソナ」を設定することで商品使用がシンプル化され、シンプル化されるために試作品も作りやすく、また想定ターゲットが明確になるためそれに合わないテストユーザーを除外しやすいので、本当に役に立つ「声」が得られるようになる。

 これらのすべてのメリットの起点になるのが「ペルソナ」という詳細な人物像なのである。


次回の図解ライティング講座@VoiceLinkのお知らせ (最新のFlash環境が必要です)
7月16日(月、祝日) 13:30 ~ 14:30
テーマ:「ペルソナ」
https://www.vlvlv.jp/#!/room2976

新商品を開発するときに使われる手法の1つである「ペルソナ」メソッドを説明している文書を題材にして、それをわかりやすく説明するための構造化・図解案を考えるプロセスを紹介します。
13:30から30分~1時間程度、聴講無料です! 

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