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「誰かが教えてくれることを信じるのではなく、自分で考えて行動する」ためには、矛盾だらけの「現実」をありのままに把握することから始めるリアリスト思考が欠かせません。「考える・書く力」の研修を手がける開米瑞浩が、現実の社会問題を相手にリアリスト思考を実践してゆくブログです。

新聞記事を図解まとめ 「消費税増税」 2012-0321 日経1面

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こんにちは、文書化支援コンサルタントの開米瑞浩です。

「文書化」というのは要するに「自分が考えていること、理解したことを文書に書く」ことです。
なぜ「文書化」が必要かというと、人間は、「書く」ことによって、

・何が分かっていないかを自覚し、
・より深く確実に理解することができ、
・その理解を他人にも伝えられるようになる
からですね。

そのようなメリットを得るためには、「文書化」と言っても単に書き殴るのではなく、情報を構造化して整理する必要があります。

そこで、その「構造化、整理」する習慣をつけましょう、というテーマで企業研修などを行っているわけですが、今日は私も「自分がよく知らない社会問題を勉強するために」情報を構造化し整理する実践をしてみます。

題材は本日の日経新聞1面に載っていた、「消費増税法案に関する報道」より。

あくまでも「私自身の勉強のために」書くものなので、私自身もよく知らない話です。勉強中モードですから、わからないところはわからない、とそのまま書きます。解説はしません。というかできません。以上、あしからず。

そしてこれがその日経報道を見て私が書いたチャート

 
2012-0320-02.png
  

既に出ている「これまでの政府案」に対して「民主党執行部が変更案を固めた」という報道で、その変更のポイントが ★1、★2、★3、★4 です

★1は景気弾力条項について、「経済状況の好転」を増税の条件と明記するかどうか。★2はその「好転」を判断する基準としての経済成長率などの数字を明記するかどうか。

★1については増税慎重はに譲歩し、★2については譲歩せず。

★3は、14年15年以後にさらなる増税の余地を残すかについて。ここは期間を広くしたことと、「税制」という限定をなくしたことで、追加増税の既定路線化を防ぐような意味合いがあるのでしょうか? 政治的駆け引きの文化を知らないのでここはよくわかりません。

最後の★4もよくわかりません。「歳入庁を設置」することが行財政のシステムにどのようなインパクトを与えうるのか、ここも私にとって意味不明。

・・・以上、こうして書いてみると「自分が何をわかっていないかがわかる」ので、それをその後の調査学習につなげることができるわけです。

というわけで、このような「新聞記事を読んで整理してみるワーク」は今後も続ける予定です。


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