大手手帳メーカーのダイゴーさんから発売されている、Cal-Sync SPUITとキングジムのSHOT NOTEという夢のコラボレーションで実現した、数量限定の「Cal-Sync SPUIT専用ダイアリー限定版 SHOT NOTE付き」を手に入れました。
Cal-SyncSPUITは手帳に書いたスケジュールを、iPhoneに取り込めるというデジアナ手帳。それと元祖スマホ対応メモ帳であるキングジムのSHOT NOTEが高級感あふれるカバーで一体化しております。スケジュールはCal-Syincで、メモはSHOT NOTEで。これはもう、使い倒すしかないでしょう。
まずは、品物をご覧ください。
開くと最初にCal-SyncSPUITがついています。
後ろにSHOT NOTE。
そしてこれが表紙です。いや、いいですねぇ...。
あ、皆さんこんにちは。キングジム、ファイリング研究室の野原です。実は私はずっと予定表はデジタル派でした。しかし、心のどこかでアナログを求めていることは否定しません。毎年この時期に雑誌でなされる手帳特集を見つつ、一生モンよ出て来てくれと思いながらデジタルから抜け出せずにいます。
さて、このCal-Sync SPUIT、私の手帳人生を変えてくれるのでしょうか...?
Cal-Syncの基本技「イベントコード」
Cal-SyncSPUITの見た目はほとんど普通の手帳です。普通の手帳として使用しても何ら問題ありません。
しかし、予定の前に記入できる「イベントコード」。これがCal-SyncSPUITの最大の特徴です。2 桁の番号とそれに該当するイベント名を、ユーザーが任意に設定し、アプリに登録します。 登録してしまえば、いちいち予定の名称や内容を入力することなく、番号で指定できる、と いう仕組みです。
イベントコードは、00~99を基本と し、☆マークや◎マークなどの記号もいくつか使えるようになっています。
読み取り方法はCal-SyncSPUITに記載されている日付を読み取ったのち、続いて該当する時間の部分に記入したイベントコードを読み取らせると、googleカレンダーなどに登録されます。
さて、問題なのは、このイベントコードの「付け方」です。イベントコードはスケジュールの登録前に決めることになります。
ファイリング的視点から行くと、こうしたものは細かく決めすぎると、たいていは続きません。
例えば、お客さまに合う予定の時、私たちは予定表に商談相手を「キングジム」「アイ ティメディア」「ダイゴー」など、やることに具体的な会社名を併記するのがほとんどです。
これをイベントコード化するとき、01はキングジムとの商談、02はキングジムに関する社内打ち合わせ、03はキングジムとの案件に関するアイデア出し、04はアイティメディアさんとの...などと始めてしまうとほぼ挫折します。
このような細かすぎるイベントコードはまず記憶できません。末尾にはイベントコードの一覧が用意されていてますので、自分で決めたイベントコードはここに書き込み、都度見ながら記入すれば良いのですが、スケジュールの入力・修正は頻繁に行われますから、この程度のわずかな手間でも嫌になってくるものです。
Cal-Sync SPUITは実に150種類ものイベントコードを登録できますが、これはちょっと記憶で管理できる量を越えています。すると、似たようなイベントコードを作ってしまったり、色々弊害が出そうです。
これは、ファイリングの分類における問題点と似ています。
「イベントコードに法則性を持たせる」
では、私がこのイベントコードをドのように設定しているかお話ししましょう。
こういうものの基本は、覚えやすいように法則性を持たせることです。
まず、十の位の数字。これは大分類ですね。4を「仕事」としました。語呂合わせです。5は「子供」、転じて「家庭」も含ませます。
また、私はプライベートでサッカーをやっていて、自分でもプレーし、子供にもやらせています。
子供のサッカーは3にしました。自分のサッカーは、3を使ってしまったものの、チーム名が幸い「ニューセントラル」と言う名前(ほとんどの読者様にとってどうでもいいことですが実名です)だったので2を当てました。
次は1の位。サッカー関係の0は「練習」、4は「試合」。仕事の4は「商談」にしました。言葉は違いますが、「勝負」的な意味合いで、僕の中では共通性を感じて覚えやすいです。
サッカーも仕事も3は「ミーティング」。あまり個人的な話が増えてもしょうがないので省きますが、サッカー関係でもかなり会議はあります。
こんな風にして、なるべく法則性を持たせるとそれぞれ別個に覚えなくて済み、イベントコードの一覧を参照しながらコードを記入することはまずなく、ストレスはありません。
しかし、「43」なら「仕事・ミーティング」でしかないので、仕事のミーティングである以上のことは全く分かりません。
でもそれで良いのです。
何のミーティングかは、手帳に手書きで書きます。Cal-Sync SPUITアプリで読み込んだ時に別途入力しています。
一見不便なように感じるかも知れませんが、分類というのはこのくらい緩くするべきです。細かすぎると次々新しいのが出てきてしまい、使用頻度の低い分類を大量生産することになってしまいます。その方が結局は非効率なのです。
読み込んだスケジュールは、イベントコード部分に赤で横線を引いて、読めなくしてしまいます。読み込み済みであることを明快にして、「あれ、これ読み込んだかな...」という不安をなくしています。
Cal-Syncの何が良いのかと言えば、紙の手帳とgoogleカレンダーが一致しているという安心感です。
商談などで紙の手帳があったら良いな、と思うシーンは多いのは、私だけではないはずです。ただその時、軸足となっているgoogleカレンダーと一致していないかも、という不安が付きまといます。Cal-Syncはそれを解消してくれる、そこが最大の魅力です。
SHOT NOTEとの関連性
この商品にはキングジムのSHOT NOTEが1冊付属しています。9102という品番で、大きさは大体A5くらいのサイズです。使い切ったら通常の商品を買えば補充できるので、安心して使えます。
さて、このSHOT NOTEもうまくCal-Syncと関連づけて使いたいものです。
そこで思いついたのがイベントコードをSHOT NOTEのNo.の欄に入れる、という方法です。上の写真では、「仕事のアイデア出し」という「41」から始まるNo.をつけています。
SHOT NOTEにはNo.で検索する機能があります。前述の方法でイベントコードがかなり覚えやすくなっているので、SHOT NOTE側でもこれを共通のコードとして使えばスケジュールと連動したメモを残したり、分類したりできます。
イベントコードもせっかく覚えるのですから、Cal-Syncだけではなく、他でも共用した方が覚える価値も高まります。
SHOT NOTEのNo.を有効に使えていない、という方も多いのではないでしようか。
この方法ですと、検索と組み合わせることで、仕事の内容で探せるようになるのでとても便利ですよ。ぜひお試しください。
いかがでしたでしようか。ダイゴーさんとキングジムの夢のコラボ商品ですから、使い方でも連動性を高めるとより楽しいですね。
しかも、このカバーがとても質感が良く、気持ちもかなり昂らせてくれます。数量限定ということです。もう発売から半月ほど経ってしまいました。ビビビッと来た方は、お早めに。
野原 淳
2012/11/05 23:15:13