絶好調なSquare

以前、"携帯デバイスを用いた新しいカード決済"でご紹介したSquareは、ユーザー数が200万を突破したことを昨日発表した。
100万ユーザーを超えたのがわずか半年前のことなので、まさに破竹の勢いで成長している。
1年前には、"数年以内に10億ドルを超えたい"と言っていた決済処理高も、現在はなんと60億ドル以上となっている。

あるExecutive Officeを数ヶ月前に訪問した際、そこに入居しているアロマテラピーの方が、SquareのカードリーダーをさしたiPhoneを持ち歩いていた。
話を聞くと、Squareのおかげでクレジットカード決済を安く導入することができ、新規顧客が増えたとのことである。

Squareは、ニューヨークのタクシーにも進出している。
タクシーにはニュースや広告などを見れるテレビがついているものが多いが、SquareはカードリーダーをつけたiPadベースのハードウェアをテレビの代わりに据え付ける提案し、一部採用されている。
乗車中にクレジットカードをスワイプしておき、降車時、ハードウェア上に指でサインをするだけで決済が完了。レシートはEmailかテキストメッセージで送られてくる。

何かと忙しいNew Yorkerにとって降車時の支払い時間を短縮できるし、ドライバーもすぐに次の客を乗せることができる。
また、客は乗車中にこのハードウェアを使って、有料ゲームで遊んだり、映画館に向かう途中にタクシー内で映画の入場券を買ったり、宝くじを買ったり、オンラインショッピングなどもできるようになるだろう。

"世界で最もイノベイティブな50社"というランクがFast Companyから毎年発表されているが、今年の発表では、第1位 Apple、次いでFacebook、Google、Amazonと蒼々たる会社が並ぶ中、Squareは堂々第5位に位置づけられている。
分野別では、モバイルは当然のこと、金融部門でも第1位に輝いている。

ちなみにTwitterは第6位となっており、第5位と第6位の両社を創業したJack Dorseyは、まさに現代のInnovatorと言っても過言ではないだろう。